生理前・生理中は暴飲暴食しがち……

こんにちは、コラムニストのトイアンナです。突然ですが、生理前に感じる心身の不調を「月経前症候群(PMS)」と言うのをご存じですか?

というのも、私はPMS(月経前症候群)が重く、生理3日前になると体も心も荒れ果てる体質。よくあるPMS・生理痛対策には「カフェインやアルコールを控える」「温かくする」といいと書いてありますが、そんな理想的なライフスタイルを実践する余裕がどこの世界にあるというのでしょうか。今は男女問わずフルタイム、結婚したって共働きが多い社会。生理痛に苦しむ友人は、例えばこんな生活をしています。

・朝6時に起床して出社、会議前にメールを返しまくる。
・その後19時まで会議。1度会社から抜けて晩御飯をファストフード店で調達。
・23時まで残業したころ、上司から「1時間だけ飲みにいこう」と誘われる。断る権利なし。
・そのままズルズル深夜1時まで上司と飲む。
・冬の寒さに凍えての帰宅。気絶するように眠る。

ここまでハードな暮らしではなくても、カフェインもアルコールもとらずに暮らせる女性なんて今どき少数派でしょう。激務の友人は「布ナプキンを勧める人に殺意を覚える」とまで言っていました。トイレに行く時間もとれない彼女たちにとって、ナプキンの交換すらままならなければ(閲覧禁止! )、布ナプキンを洗う暇があったら1分でも寝たいというのが本音ではないでしょうか。

生理前の"あるある"症状

PMSがある方は、なぜか落ち込んだりイライラしたりすることが多いかもしれません。ちなみに、私の場合はこんな感じになります。

理不尽な怒り
なんで両面印刷設定にしてプリントしたのに片面で印刷されてるの!? このコピー機、バカなの!?

自己嫌悪
どうせ私なんかいなくても仕事は回るんだ、それが社会の仕組みだもん……ああ、電車へ飛び込みたい。

食欲増進
むしゃくしゃするから自分の体を壊してしまいたい。そうだ"デブ活"しよう! クリームドーナッツ3つください!!

眠気
あっ、今すごく重要な企画の概要聞いてた……のに一瞬寝てた! いけないいけな……あっ、また寝てた(エンドレス)。

「そうだ、生理のせいにしよう」

このように、体も心も荒れる生理の時期。私の場合、できないことにイライラするのではなく、いっそポジティブに捉えられる「そうだ、生理のせいにしよう」週間にしちゃいます。

生理が来ると実際にイライラしたり涙もろくなったりしますが、裏を返せば「何でも生理のせい」にしてやりすごせる時期です。「あーあ、生理さんのせいで料理ができないよ。お総菜でいいよ」とか「あーあ、生理さんのせいでせっかくのダイエットが台無しですわ。あっ、クレープおいしい」と、いっそ生理のせいにして日ごろのストレスを発散してしまいましょう。生理後には絶好調なスッキリウィークが待っていますから、今なら何をしても"体無法地帯"です。

その一環として、私は暴食してもいいご飯をあらかじめ生理前に大量生産し、思うままに食べています。いや、私は別に暴食なんてしたくないんですけど仕方ないですよね? だって生理さんが食べろって言うんだもの。アーアーキコエナイ。

ローカロリー暴食のススメ

次に紹介するローカロリーメニューは、私が実際に生理期間に食べているものです。どんなに暴食しても1キロ増くらいで済むこと、激務女子でも手軽に作れること、そして何よりおいしいことに重点を置いています。

ラタトゥイユ
1. なす、たまねぎ、ブロッコリー、エリンギを一口大に切り、それぞれ炒めてから大きめの鍋に放り込んでいく。
2. トマト缶を開けて鍋へ注ぎ、塩とコンソメキューブを多めに入れて煮込む。トマトソースにオレンジの色味が入ったら完成。

肉もやし
1. もやしを洗って耐熱皿へのせ、さらに鶏ムネ肉を上に重ねる。
2. 別皿で醤油とみりんを1:1の比率で注ぎ、さらに塩コショウ・ニンニク1片を追加して適当に混ぜる。
3. 別皿ソースを肉へかけたらラップをして電子レンジでチン。鶏肉に火が通ったら完成。

トイアンナ的まとめ

ここまで、生理前や生理中のすさんだ心身に効く方法をご案内してきました。忘年会シーズンや決算期、どうしてもカフェインやアルコールが必要なときもあるかと思います。そんなときは自分を責めずに「調子がいいときの私、あとはよろしく! 」と無理をせず、ストレスは"ローカロリー暴食"で乗りきってみてはいかがでしょうか。

※本コラムは個人の体験に基づくものであり、医療的な効果などを示唆・保証するものではありません
※画像は本文と関係ありません

著者プロフィール: トイアンナ

外資系企業で約4年勤務。キャリアの一環としての消費者インタビューや、独自取材から500名以上のヒアリングを重ねる。アラサー男女の生き方を考えるブログ「外資系OLのぐだぐだ」は月間50万ページビューを記録。現在もWebを中心に複数媒体でコラムを連載中。