スズキは24日、新型「アルト ワークス」を発売した。1987年に初登場し、最高出力64PSを発揮するなど「スズキのカーテクノロジーの結晶ともいえる高性能、コンパクトなスポーツミニ」として知られた「アルトワークス」の名が復活する。

スズキ新型「アルト ワークス」

「アルト」の派生モデルである新型「アルト ワークス」は、「アルト ターボ RS」をベースに、「クルマを操る楽しさを追求し、さらに走りを磨き上げた軽ホットハッチ」をめざし、走行性能のさらなる向上を図った。

エンジンは0.66リットルDOHC吸気VVTターボを採用。最高出力は47kW(64PS)/3,000rpmとされた(カッコ内の数値は旧単位での参考値)。R06A型ツインカムターボエンジンをベースに専用チューニングを施し、よりスポーティーなエンジン制御プログラムを採用してターボラグを抑えることで、加速時のレスポンスを向上させている。燃焼室温度を下げ、燃焼充填効率を向上させながらノッキングも回避し、力強いトルクと熱効率向上も実現。最大トルクは100N・m/3,000rpmに高められた。

変速機はショートストロークの5速マニュアルトランスミッション(5MT)と5速オートギヤシフト(5AGS)を設定。5速マニュアルトランスミッションでは、1速から4速までクロスレシオ化し、エンジンのトルクの厚い回転域でつながりの良いギヤ比とすることで、スポーティーな走りとシフトチェンジすることの楽しさを追求した。ショートストロークシフトとシフトノブ位置の最適設計により、軽快なシフト操作も実現している。

5AGS車のインパネ

5MT車のインパネ

5MT車専用フロアシフト

車内は黒基調の内装に

専用レカロ製フロントシート

内装は黒を基調に、シルバーと赤を効果的に配し、高いホールド性を発揮する専用レカロ製フロントシートも採用。外観は「WORKS」ロゴをあしらったフロントバンパーアッパーガーニッシュやボディーサイドデカール、足もとを引き締める黒のホイール、赤のフロントブレーキキャリパーを備えた。内外装ともに走りへの期待を高めるデザインとしている。

新型「アルト ワークス」の価格は、5MT・5AGSともに2WDが150万9,840円、4WDが161万7,840円(ともに税込)となっている。