オンエアまで約1カ月、そして先行上映会まで約1週間と迫ったTVアニメ『虹色デイズ』だが、今回はメインキャストを務める羽柴夏樹役の松岡禎丞、松永智也役の江口拓也、片倉恵一役の島﨑信長、直江剛役の内山昂輝の4人が語った、作品に対する想いや意気込みを紹介しよう。

『虹色デイズ』は「別冊マーガレット」(集英社刊)にて連載中の作品で、コミックスは第10巻までが既刊となっており、総発行部数は186万部を超える。昨年10月のコミックス第7巻発売時にはドラマCD同梱版も発売となっており、TVアニメのキャストについても同じメンバーで放送される。

アニメ化が決定したことに松岡は「最初はVOMICから始まり、ドラマCDを経てアニメ化が決まったということで、純粋に嬉しかったです」と述べた。そして江口が「ドラマCDの際にも4人でいて楽しかったし、収録後に食事へ行き、アニメ化されたらいいよねと話しをしました」と明かした。この日はドラマCDで演じて以来となる初回のアフレコ収録後ということもあり、島﨑は「素敵な物を作っていきたいと思ったし、この4人ならば作っていけると思いました」とその手応えを語り、内山は「この4人でまた『虹色デイズ』に携われることに嬉しさを感じつつも、任されたという緊張感を持って演じています」と作品にかける想いを話した。

今作の主人公たちはとても個性豊かな4人であり、自身が演じるキャラクターについてそれぞれ尋ねられると、松岡は「動いている夏樹くんを見るのは今日が初めてでしたが、違和感無く演じられました。自分の信じていることを曲げない姿勢は似ていると思います。ただ、あんなに女性にストレートな感情を出せないので、そのあたりは羨ましいなと思いつつ演じてます」と述べた。江口は「まっつん(智也)はチャライですね(笑)。そんな彼が一つの恋愛を通して変わっていくところが見所です。ちなみに僕の学生時代とは違い、女性に対して非常にアクティブな性格の持ち主なので、自分が出来なかった高校生活を、彼を通すことで楽しみながら演じています」と話した。続く、島﨑は「恵一は二面性が面白いキャラクターですね。普段のニコニコしている柔らかい印象の彼と、ドSモードの鞭を取り出す彼と……」と話していると、江口が「ピッタリですね!」と一言。これに島﨑が「えっ、ぴったり!? どっちが? 鞭出す趣味はないんだけどな(笑)」と笑いながら返し、現場を和ませる一面も。その後、島﨑は「自分に近い柔らかいキャラと、ドSの彼との二面性を大切に演じています」と語った。内山は「僕が演じる剛は普段ローテンションで、3人がわいわいやっているのを一歩退いたところから眺めているキャラクターです。この点は自分と近い部分があるかなと思います」と話しつつ、加えて「ただ、剛くんはオタクなので、僕はそのあたりの知識が薄く自分で調べるなり、人に聞いたりしています」と続けると、島﨑が「任せて! バッチリ教えるから。なんでも聞いて」と心強い言葉を掛けた。すると内山が「実はドラマCDの時は信長君に聞いたんです。アニメでも信長君を頼っていきたいと思います」と近くに強い味方をがいることを告白した。

ちなみにこの日行われたアフレコで、既にフルカラーでアニメが出来ていたと語る4人は、キャラクターの口に合わせて声をあてるのが難しかったと話す。この点を含め、アフレコ前に大久保監督からは「高校生が主人公の作品なので、あまり作り込み過ぎずに演じて下さい」との要望があったという。

12月18日(金)に行われる先行上映会について聞かれると、松岡は「このメンバーでイベントに出演させて頂けるとのことで気合は十分です! 僕たちが命を懸けて吹き込ませて頂いたこの作品を存分に楽しんで頂きたいです」と語り、江口は「今日アフレコした作品が最終的にどう完成するのか、皆さんと一緒に共有できることが楽しみです。そして、4人で劇場に遊びに行きますので、直接情熱をお伝え出来ればと思っています」と続けた。島﨑は「この4人で上映会に臨めることが楽しみであり、皆さんと一緒に楽しいものにしたいなと思っています。キャスト、スタッフ一同全力で取り組んでいますので、会場にいらっしゃる皆さんも楽しかったら全力で楽しかったというオーラを出してもらえたら嬉しいです」とコメント。内山は「今日のアフレコで色の付いた絵が動くのを見て、原作を読んでいた僕も感動しました。原作ファンの期待を裏切らない出来に仕上がっていると思いますので、楽しみにしていてください」と、それぞれの意気込みを語った。

TVアニメ『虹色デイズ』は2016年1月より放送開始。詳細についてはアニメ公式サイトをチェックしてほしい。

(C) 水野美波/集英社・「虹色デイズ」プロジェクト