女優の吉田羊が7日、東京・赤坂のTBS放送センターで行われた『第48回日本有線大賞』(TBS系 12月14日19:00~20:54生放送)の取材会に出席し、MCへの意気込みを語った。
未年(ひつじ)年の今年、同番組で生放送のMCに初挑戦する吉田は「名前に"ひつじ"を背負っているということでキャスティングしていただきました」とあいさつし、「生放送なので失敗がないように頑張りたい。お客さまを巻き込みつつお届けできたら」と決意を表明。「本業は役者。役の私を見た時に吉田羊にしか見えないってなったらダメだと思うので、素の部分は見せすぎないようにしたい。つい爪あとを残したいとやりすぎてしまうところがあるのでコントロールしたい」と語った。
音楽通であり有線通だという吉田は、音楽を「必要不可欠なもの」「つらい時悲しい時に、簡単に気分を切り替えてくれるツールの一つ」と表現。「小さい時から音楽にあふれた家庭で育った。だれかが歌い出すと勝手にハモるという家庭だった」と明かし、「音楽の番組に関われてうれしい」と喜んだ。当日の衣装は「白の総レースのロングドレス」を予定しているそうで、「主役はアーティストの皆さまなので、その方々を引き立てるという気持ちで」と伝えた。
思い出に残っている曲を聞かれると、「つらい時によくカラオケで歌うのは、中山美穂さんの『幸せになるために』」と答え、「気分が落ち込んだ時は、それをかけて泣きながら歌って心を浄化しています」と説明。続けて、「影響を受けたのは椎名林檎さん。同郷ということもありますし、圧倒的な世界観にあこがれて…」と話し、「生まれ変われるなら林檎さんになりたいと思うくらい大好き。『罪と罰』は十八番でいつもカラオケで歌っています」と語った。さらに、今年耳に残っている音楽は、有線話題賞に選ばれたクマムシの「あったかいんだからぁ♪」と答え、「自分も自販機で"あったかい"という文字を見つけると、思わずこう(サビの振りを)やってしまう…それくらい影響力のある曲」と笑った。
そして、名前と縁のある未年の今年にブレイクをしたことについて、「私自身もびっくりした一年。今まで自分が積み重ねてきたものがたまたま未年に集約されて形になったと思う」と振り返り、「これからもスタンスを変えずに一生懸命仕事を続けていけば、また12年後の未年に何かあるのかな」と笑顔。また、歌手希望の有無を聞かれると「ないです」と即答するも、「もしオファーが来たら」と問われると「楽曲によります。どなたが書かれるか」と言い、「林檎さんが書いてくださるなら逃げられない」と名前を出すのを躊躇しながら語った。
取材会には、吉田をサポートする進行役の山本匠晃アナウンサーと石井大裕アナウンサーも出席。山本アナは「羊さんの役に立つ助さん格さんになれるよう頑張りたい」と誓った。普段スポーツを担当している石井アナは「『音楽志望です』と言って入社した。ここで大きな仕事をして音楽番組に携われるように頑張りたい」と意気込み、「未年だから吉田羊さんではありません。申(さる)年であろうが午(うま)であろうが一緒にやりましょう!」と熱くコメント。吉田が「石井さんのキャラクターが強くて、私が石井さんを拾っていかないといけない流れになっている。私も引き出されすぎてしまう危険性があるので石井さんは要注意」と言うと、石井は「しっかりと引き出せるように頑張ります!」とさらに気合を入れた。
今年の「有線音楽優秀賞」は、AKB48、大月みやこ、三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE、西内まりや、西野カナ、氷川きよし、水森かおり、三山ひろしの8組が選出され、この中から12月14日に「日本有線大賞」が決定する。新人賞は、花岡なつみ、LoVendoЯに決定し、有線話題賞には、お笑いコンビ・クマムシの「あったかいんだからぁ♪」が選ばれた。