女優の松下奈緒が、来年1月3日(21:00~23:30)に放送される、嵐・二宮和也主演のフジテレビ系スペシャルドラマ『坊っちゃん』で、マドンナ役を演じることが30日、明らかになった。

『坊っちゃん』でマドンナ役を演じる松下奈緒

原作・夏目漱石の没後100周年に当たることから制作される同ドラマは、短気で暴れん坊だが、ウソが嫌いな型破りな江戸っ子・坊っちゃん(二宮)が、四国・松山の旧制中学校に数学の教師として赴任し、生徒や同僚教師、松山の人々とぶつかり合い、大暴れする姿を描くもの。

松下演じるマドンナは、町一番の美人で、山本耕史演じる英語教師・うらなりとひそかに思い合い、及川演じる教頭・赤シャツからも好かれており、切なく、激しい三角関係が繰り広げられていく。

これまで『坊っちゃん』のマドンナ役を演じてきたのは、加賀まりこ、松坂慶子、松原智恵子といった名女優たち。松下は「そうそうたる先輩方が演じられましたので、実はとてもプレッシャーに感じていました」というが、「自分なりのマドンナを演じたい、演じようと思いました。また、この時代の女性像も大切にしました」と意欲を語る。

また、はかまを着るのは、大学の卒業以来8年ぶりだということで「うれしかったです」と喜んでおり、「はかまだけではなく、お着物に合わせて頭に付ける大きなリボンも作っていただいたので、マドンナの衣装を着ると一気にタイムスリップしたような気分でした」と気持ちも高まっているようだ。

原作のマドンナは、親の意志でうらなりと婚約している設定だが、今回のドラマ版では変更。また、ドラマオリジナルで「ミルクホールの女給」という設定も加えた。

この理由について、フジテレビの長部聡介プロデューサーは「自分の思いと意志をちゃんと持った、明治らしい新しい時代の女性としてマドンナを描きたい」と説明しており、「思い合うという今に通じる感情を持ち、自分で働いてみたいという志を持ったマドンナ。華やかな存在感と繊細な空気を併せ持つ松下奈緒さんに演じていただけることとなり、これまでで最も魅力的なマドンナをお見せできると確信しています」と自信を示している。

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