東武鉄道は5日、東武アーバンパークライン(野田線)で新たに急行の運転を開始すると発表した。あわせて利便性向上のため、七光台~柏間で最終列車の運転時刻を繰り下げる。ともに2016年春の実施を予定している。

東武アーバンパークライン(野田線)では、新型車両60000系の増備も進む

東武アーバンパークライン(野田線)は大宮~船橋間を結ぶ62.7kmの路線。途中の柏駅はスイッチバックの構造となっており、全区間を通じて運転される列車は少なく、大半の列車が大宮~柏間または柏~船橋間での運転となっている。新設される急行は大宮~春日部間の途中停車駅を岩槻駅のみとし、同区間の平均所要時分を15分として、現行の普通より約6分の時間短縮が図られる。春日部駅以東はこれまで通り各駅に停車する。

急行は日中時間帯(平日は9~16時台、土休日は9~20時台)を中心に、大宮方面行・柏方面行ともに約30分間隔で運転され、土休日の朝7・8時台にも大宮方面行の急行が2本設定される。東北・上越・北陸新幹線やJR各線と接続し、埼玉県随一の商業拠点とされる大宮駅への速達性を高め、旅行や買い物での利便性をより高めるという。

あわせて大宮発柏行の最終列車を約15分繰り下げ、大宮駅23時40分発・柏駅0時47分着に変更。柏発七光台行の最終列車も約11分繰り下げ、柏駅0時37分発・七光台駅1時4分着に変更する。なお、東武アーバンパークライン(野田線)のダイヤ改正の詳細は決まり次第、発表するとのこと。60000系の増備や「ソライエ清水公園アーバンパークタウン」の大規模分譲開発などを踏まえ、さらなる沿線価値向上をめざすとしている。