本田技研工業は28日、動力性能を磨き上げ、操る喜びを追求したピュアスポーツモデルの新型「シビック TYPE R」を発表した。東京ビッグサイトにて開催される「第44回東京モーターショー2015」の会場にも展示された。同車は12月7日に発売される。

東京モーターショーにてホンダ「シビック TYPE R」が公開された

新型「シビック TYPE R」は、高い次元でパワー・トルク・レスポンスのバランスを取った新開発「2.0L VTEC TURBOエンジン」を初搭載。同社独創のVTECに直噴技術とターボチャージャーを組み合わせ、最高出力310馬力、最大トルク400N・mという歴代「TYPE R」モデル最高の性能を達成した。

エクステリアデザインは、強力なダウンフォースを発生するリアウイング、フロントオーバーフェンダーの採用により、直進時の安定感・操縦フィーリングを向上。フロア下面のほとんどをアンダーカバーで覆うとともに、フロントスポイラー、サイドシルガーニッシュ、リアディフューザーなどによって徹底した空力処理を施し、高速走行時の安定感を高めるマイナスリフトを追求している。

その他、ドライバーの操作や車両状態を検知し、リアルタイムかつ連続的に四輪のダンパー減衰力を独立制御する「アダプティブ・ダンパー・システム」、エンジン特性にマッチしたクロスレシオに設定された「6速マニュアルトランスミッション」、「19インチハイパフォーマンスタイヤ」により、"走る・曲がる・止まる"という基本性能を研ぎすまし、サーキットから一般公道まで高次元の走りを堪能できるドライビングフィールをめざしたという。

量産車の性能評価にはドイツのニュルブルクリンク北コースが選定され、開発車両で行われた走行テストにおいて、FF量産車で最速となる7分50秒63のラップタイムを記録するなど、高い走行性能を発揮する。

「シビック TYPE R」の販売は国内750台限定となり、購入に際しては同社ホームページで商談の申込みが必要。申込みの受付期間は10月29日から11月23日まで。限定台数を上回る商談の申込みがあった場合は抽選となる。価格は428万円。

ホンダ「シビック TYPE R」外観・内装イメージ