GfKはこのほど、「健康問題に関するグローバル調査」の結果を明らかにした。調査は2015年夏、22の国と地域(※)に住む15歳以上2万7,000人を対象に、インターネットで実施した。

過去1年以内に患った症状

過去1年以内に患った心身の不調について尋ねたところ、最も多かった回答は「風邪(風邪、せき、のどの痛み、上気道感染、インフルエンザ)」で、その割合は51%にのぼった。次いで「不眠症、睡眠障害」(27%)、「酷使や怪我(けが)による筋肉痛・関節痛」(25%)、「肥満等の体重関連の問題」「片頭痛、重度の頭痛」(同率21%)となっている。

男女別にみると、ほぼすべての調査症状で、男性より女性の方が多く不調を訴えていることがわかった。男女共に不調のトップは「風邪」であったが、2番目以降は、男性が「酷使や怪我による筋肉痛・関節痛」「不眠、睡眠障害」であるのに対し、女性は「不眠症、睡眠障害」「片頭痛、重度の頭痛」「酷使や怪我による筋肉痛・関節痛」の順となった。

男女間の開きが最も大きかったのは「片頭痛、重度の頭痛」で、女性は27%だったのに対し、男性では15%にとどまった。

日本の状況をみると、最も多かった症状はグローバルと同じ「風邪」であったが、その割合はグローバルの51%より低い39%だった。最も高かったチェコ共和国では67%で、日本の割合はアメリカ合衆国に次いで低い割合になっている。

「風邪」に次いで多かった症状は、「酷使や怪我による筋肉痛・関節痛」「慢性的な腰痛、関節痛」(同率19%)、「皮膚トラブル」(17%)、「片頭痛、重度の頭痛」(16%)だった。多くの調査症状において日本の割合はグローバルを下回ったが、「高コレステロール、高血圧」と「皮膚トラブル」に関しては、グローバルをわずかに上回った。

また、グローバルでは2番目に多かった「不眠症、睡眠障害」については13%と、調査国中で最も低い割合だった。「不眠症、睡眠障害」の割合が最も高かった国はスウェーデンで41%に達している。

※アルゼンチン、オーストラリア、 ベルギー、ブラジル、 カナダ、中国、チェコ共和国、フランス、ドイツ、 香港、 イタリア、日本、メキシコ、オランダ、 ポーランド、ロシア、韓国、スペイン、スウェーデン、トルコ、イギリス、アメリカ合衆国