楽天トラベルはこのほど、秋の旅行期間における「人気急上昇エリアランキング」を発表した。同ランキングは、9月15日時点での2名以上利用時の予約人・泊数実績をもとに前年同期比で算出された。対象宿泊期間は10月1日~11月30日。

1位の「和歌山県」

1位となったのは和歌山県だった。同県では、訪日外国人旅行は前年同期比+284.6%(約3.8倍)、女性グループの旅行は同+156.5%(約2.6倍)となっている。パワースポットや温泉が充実していることや、8月24日よりふるさと旅行券「和みわかやまプレミアムクーポン」の配布を開始したことで旅行需要が高まっているとのこと。

特に、2015年で開創1,200年を迎えた高野山では、10月から「秋の特別公開」が行われるほか、紅葉の見ごろも重なることから、橋本・高野山エリアは同+276.3%(約3.8倍)と好調。9月25日から開催の「紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会」のメイン会場となる和歌山市内エリアでは、同+125.0%(約2.3倍)で推移している。

2位には、ふるさと旅行券「富山で休もうクーポン」のプロモーションを展開した富山県がランクインした。伸び率は+99.8%(約2倍)で推移しており、宿泊単価も同+6.4%と上昇している。特に、世界遺産登録20周年を迎えた五箇山を含む高岡(砺波・新湊・氷見・小矢部・射水)エリアでは、同+106.6%(約2.1倍)と伸長した。

2位は「富山県」に

3位は石川県で、同+97.8%(約2倍)の伸び率となった。中でも北陸新幹線の玄関口となる金沢駅周辺エリアでは、同+144.7%(約2.4倍)と大きく伸びている。「金沢-七尾-和倉」間を運行する七尾線観光列車「花嫁のれん」が10月3日に運行開始となることから、七尾(和倉・羽咋)エリアが同+68.3%(約1.7倍)、能登(輪島・珠洲)エリアが同+81.0%(約1.8倍)に伸びた。また、首都圏(1都3県)からの旅行者においては同+218.0%(約3.2倍)と伸長している。

「石川県」が3位にランクイン

4位の広島県では、9月にふるさと旅行券「カンパイ! 広島券」の配布を開始し、同+96.6%(約2倍)の伸び率となった。特に高単価な宿泊プランの予約が増加傾向にあるとのことで、宿泊単価は同+16.1%と大幅に上昇。また、福山・尾道・しまなみ海道エリアは同+99.8%(約2倍)で、サイクリングを目的として「しまなみ海道」を渡る旅行者が増えているという。

9位となった福井県では、北陸新幹線開業の効果により首都圏からの旅行者が同+133.3%(約2.3倍)で推移している。特に福井市エリアでは同+70.6%(約1.7倍)となった。また、あわら温泉では8月より「あわら温泉開湯130周年祭」を開催。あわら(三国)エリアで同+47.2%(約1.5倍)の伸び率となった。