毎日のスケジュール、何で管理していますか? カレンダーに直接書き込む、スマホで管理する、手帳に書く……いろいろな方法がありますが、ここでは付箋 (ふせん) を使ってスケジュール管理する方法を1週間試してみた結果をお伝えします。

付箋でやることを書き出す

付箋を使ったスケジュール管理の長所は、予定がコロコロと変わっても、予定の付け替えが容易にできること。筆者宅は中学生を筆頭に、小学生、幼稚園の子どもがいるので、行事も予定もバラバラです。さらに小さな子どもがいると、予定の変更は頻繁に起こります。

それに加え、仕事の進行、幼稚園の委員会活動、自治会活動、学校のPTA、ペットの管理、プライベートの用事……これらの予定も管理しなくてはなりません。

筆者は以前、カレンダーを使ってスケジュール管理をしていました。予定を書き込むのですが、終わった用事を塗りつぶしたり、変更があった用事を移動させたり、新しい予定を加えたりすると、ごちゃごちゃになってしまいます。わかりにくい上、見た目も汚くなります。

カレンダーを使うと、こんな感じでごちゃごちゃになります

そこで、「やること」をすべて付箋に書き出して貼り、1週間分のスケジュールを組んでみました。付箋は仕事用、家庭用、学校・幼稚園用、プライベート用と色分けしています。

やることをすべて付箋に書き出します

色分けすると、ほとんどが仕事と学校・幼稚園用で占められていて、仕事と子どもを中心に毎日が回っていることがわかります。プライベートの予定は、たった1回の「ランチ」だけ……という寂しい状況であることも一目瞭然。「あ、もっと自分のために時間を作らなきゃ」なんて、ワークライフバランスの状況確認もできそうです。

用意できたら書き出した付箋を貼ります。

1日分のスケジュールはこんな感じになりました

1日にやることの付箋を貼ってみると、スケジュールはこのような感じです。終わった用事の付箋は破棄します。

1週間分のスケジュールはこんな感じ。自分がいま、何を中心に動いているかがわかります

急にスケジュールが変わっても、付箋を別の時間や日に貼り直すだけでOK。付箋スケジュール管理のよいところは、「やっていない用事」の付箋は、必然的に残ること。目に付くので「やらなければ」という気持ちになってきます。

スケジュールが変わったら、はがして違う部分に付け替えことができるのは、付箋ならでは

買い物するものも付箋に書きとめる

購入しなくてはならない商品や気になる本の名前、借りたいレンタルDVDのタイトルなども、付箋に書いて余白に貼り付けておきます。スマホで撮影しておくと、それを参考に買い物をすることもできますよ。

今回は、週明けまでに、「漢字練習帳」が必要ということがわかりました。忘れないうちに付箋に書きとめて、買いに行けそうな日や時間に貼ります。今回は取材で外出する日に、出先にある100円ショップで購入することにしました (取材当日、忘れずに100円ショップに立ち寄って漢字練習帳を購入できました)。

忘れないうちに付箋に書き留めるのがポイントです

取材のついでに漢字練習帳を買うことにしたので、「取材」の付箋の下に貼っておきます

子どもの細かなリクエストも、こうやって付箋に書いて貼っておくと忘れません。例えば「体操着のゴムがゆるいから入れ替えて」「給食袋にほつれがある」「なわとびの長さを変えて」といった、さりげない要望を聞いたとしても「時間ができたらやろう」と思っているうちに忘れてしまった……ということ、ないでしょうか。

こうして付箋を貼り替えたり、新しい付箋を貼ったりして1週間が終わりました。付箋のスケジュール管理は、やるべきことが一目瞭然で、とてもわかりやすいと思います。

1週間が終わった状態です。いくつか付箋は残っていますが、ほぼ用事は消化できています。来週にやりたいことなどを余白に貼りました。

びっしり貼ってあった付箋が、こんなに少なくなりました

「付箋に全部書き出すのなんて面倒くさい!」なんて思うかもしれませんが、書いているうちにどんどん「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」という思いが出てきて、テンションが上がります。1日が始まる前は付箋でいっぱいのカレンダーも、1日が終わるころは付箋が少なくなっていて、「仕事をこなした」という実感もわいてきます。

家族のスケジュールを管理しなければならない人や、仕事をしながら子育てしている人、仕事で複数のプロジェクトに携わっている人など、平行して様々な業務をこなす人には、付箋スケジュール管理が適していると思います。

執筆:麦原 ケイ (ベル・エキップ)
猫とビールと唐揚げとコーヒーが好きな神奈川県・横浜在住の主婦ライター。

本稿の内容を実行したことによる損害や障害などのトラブルについて、執筆者および編集部は責任を負うことができません。記載内容を行う場合は、その有効性、安全性など十分に考慮いただくようお願い致します。記載内容は記事掲載日時点の法令や情報に基づいたものです。また紹介されている商品やサービスは、すでに提供が終了していることもあるほか、入手先など記事に掲載されている情報のみとなり、お問い合わせに応じることができません。記載内容を参考にしていただき、ご自身の暮らしにお役立ていただけますと幸いです。