電気もない、懐中電灯もない……そんな災害時に強い味方となるのが、防災グッズの定番アイテム「ろうそく」です。天ぷらや揚げ物を作った後の油を使って作るキャンドル作りに挑戦してみました。

廃油を使ったキャンドル

材料

・廃油 (料理で使った天ぷら油など) 200cc

・廃油処理剤 60g

・たこ糸

・空きびんなどの容器

廃油処理剤は100円ショップで購入できます

作り方

用意するのは揚げ物で使った油です。3回くらい使った、色が茶色がかった廃油を使用します。筆者は廃油せっけんやろうそく作りのため、あらかじめ汚れた油をペットボトルなどに入れて保存しています。

揚げカスなどをキッチンペーパーでこして除いておきます。フライパンに油を入れ、180℃くらいに熱したら火を止めます。

割り箸にたこ糸をはさみ、ろうそくを入れる容器の底に合わせて糸を切ります。

たこ糸をはさんだ割りばしを容器の上に置きます

数回使った油を使いました

廃油処理剤を入れます。廃油処理剤を入れると、あっと言う間に溶けていきます。

廃油処理剤を入れます

廃油処理剤を入れたあとは、溶けて透明になります

キャンドルに色をつけたい場合は、細かく切ったクレヨンを入れて溶かします。同様に香りをつけたい時も、60℃くらいまでに冷ましてアロマオイルを加えます。クレヨンやアロマオイルを使いたい場合は、フライパンではなく、お役御免となった鍋などを使った方が、臭い移りの心配もなくいいかもしれません。

油の温度が低くなるのを待ち、60℃くらいまで下がったら用意した容器に流しこみます。

容器に油を流し込みます

割り箸にはさんだたこ糸を、油の中に入れます。だんだん固まり、ミルクコーヒーみたいな色になります。冷えて固まったら完成です。

たこ糸をはさんだ割り箸をセットします

冷えると色がベージュのようになりました

作り方のコツ

廃油をそのまま使ったキャンドルは、使い込んだ油の具合にもよりますが、ベージュをより濃くしたような感じです。においも酸化した油独特のものでした。

キャンドルに火をつけると、普通のキャンドルと同様、しっかりと火がつきます。酸化した油の臭いがしないかどうか心配でしたが、思ったより臭いは感じませんでした。揚げ物料理をすることが多いご家庭では、使い終わったあとの油をストックしてキャンドル作りをすればゴミも減り、非常時のアイテムも作れるので一石二鳥です。

執筆:麦原 ケイ (ベル・エキップ)
猫とビールと唐揚げとコーヒーが好きな神奈川県・横浜在住の主婦ライター。