10年に1度と言われた『MBSアニメフェス』がファンの熱い要望にこたえ、今年も大阪城ホールに戻ってきた。2015年10月10日(土)大阪城ホールにて、3日間のMBS音楽イベント『音祭』の2日目として開催され、これまでにMBSで放送された人気アニメの夢の競宴に1万人が酔いしれた。このイベントは同時に、ライブビューイングが全国約120カ所の映画館で実施され、約15,000人が参加した。

まずは、イベントスタートのカウントダウンとともに、FLOWが登場。「COLORS」を熱唱しオープニングを飾ると、会場の熱気は一気に高まった。『コードギアス 反逆のルルーシュ』パートでは福山潤(ルルーシュ・ランペルージ役)と櫻井孝宏(枢木スザク役)が名シーンを再現した生アフレコを披露。映像とリンクした演出が繰り広げられた。その後、ALI PROJECTがシークレットアーティストとして登場、「勇侠青春謳」と「わが臈たし悪の華」のメドレーを歌唱し、ダンサーたちが妖艶な舞いを見せた。

『黒執事』パートでは、小野大輔(セバスチャン・ミカエリス役)のモノローグからスタート。サプライズで坂本真綾(シエル・ファントムハイヴ役)が登場した瞬間、会場は大きな歓声に包まれた。MBSアニメフェスオリジナルのシナリオでは『黒執事』ならではユニークな演出が盛り込まれた一方、名シーン生アフレコでは作品のクールな魅力を描き出した。また、このステージで劇場版製作決定が発表、サプライズではシドが「モノクロのキス」と「ENAMEL」のメドレーを披露した。

『デュラララ!!』パートは豊永利行(竜ヶ峰帝人役)のモノローグから、OKAMOTO'Sのライブで始まった。豊永に加え、宮野真守(紀田正臣役)、小野大輔(平和島静雄役)が生アフレコを披露、さらに小野の叫び声に応えるように神谷浩史(折原臨也役)が2年連続サプライズで登場し、会場は大いに沸いた。池袋の街を舞台に繰り広げられる群像劇を描き出したステージの後には豊永利行がOKAMOTO'Sと一緒に主題歌を披露した。

去年に引き続き、『ハイキュー!!』には村瀬歩(日向翔陽役)と石川界人(影山飛雄役)が登場。臨場感あふれる生アフレコに加え、最後はマイクを使用せずに会場に呼びかけるなど、2人の熱い演技でアニメの感動のシーンが蘇った。生アフレコの後には、こちらも去年に続いての出演となるSPYAIRがサプライズで登場。主題歌「アイム・ア・ビリーバー」「イマジネーション」で観客を興奮の渦に巻き込んだ。

そして、『機動戦士ガンダム00』。宮野真守(刹那・F・セイエイ役)、神谷浩史(ティエリア・アーデ役)が重厚な『機動戦士ガンダム00』の世界観を生アフレコで再現。サプライズで登場した吉野裕行(アレルヤ・ハプティズム役)は一人二役の高難度の生アフレコを熱演した。そして最後に三木眞一郞(ロックオン・ストラトス役)も名台詞とともにサプライズ登場。ガンダムマイスターが4人全員揃う華やかなラストとなった。

『機動戦士ガンダム 00』感動の熱演の後……エンドロールが流れ、これでアニメフェス が終了するかと思いきや、再びルーレットがまわりはじめ、登場したタイトルは何と『銀魂』。テレビ東京から緊急参戦した杉田智和(坂田銀時役)、阪口大助(志村新八役)、釘宮理恵(神楽役)は名シーンのアフレコに加え、『銀魂』らしいギャグを織り交ぜたステージを展開し、会場は驚きと感動に包まれた。

全てのアニメパートの終了後には、出演したキャストが勢ぞろいし、全員から観客に挨拶があり、最後はキャスト、観客も一体となって全員で、「MBSアニメフェス」とコール。キャノン砲から放たれた銀テープが会場を舞う中、アニメの祭典は幕を閉じた。