10月16日スタートのTBS系ドラマ『コウノドリ』(毎週金曜22:00~22:54、初回15分拡大)の特別試写会&舞台挨拶が7日、都内で行われ、主演の綾野剛をはじめ、松岡茉優、吉田羊、星野源、大森南朋が出席した。

『コウノドリ』舞台挨拶に登場した綾野剛

鈴ノ木ユウのヒューマン医療漫画を原作とする同作は、産婦人科医にフォーカスを当て、命が誕生する現場に関わる人たちを描いたドラマ。連続ドラマ単独初主演となる綾野は、産婦人科医と天才ピアニストという2つの顔を持つ主人公・鴻鳥(こうのとり)サクラを演じる。

綾野は「お子さんと一緒にいるお母さんや妊婦さんを見ると、異常なほど気になってしまう」と変化を告白。妊娠している友人に対しても「安定期は赤ちゃんが育つ環境が安定するという意味で、決して安全な時期ではないよ」などと言うようになったと明かすと、客席の医療従事者たちから拍手が起こり、綾野は「僕たち男性もそういった認識を持つべき。この作品には、女性はもちろん、男性にもきちんと認知していただくことが必要な部分がたくさんある」と続けた。

産婦人科を進路の一つに考えているという研修医の人からの質問で、産婦人科の良さを聞かれた場面でも、「産婦人科はまだまだ人が足りていないので、ぜひお願いします!」と、すっかり産婦人科医目線の綾野。また、「パパ、ママって呼ばれてみたいって感じにならなかった? パパ…お父さんでもいいんだけど、すごいことだなって思っちゃった」と共演者に問う場面もあり、サクラ率いるチームの下で奮闘する産婦人科研修医・下屋加江役の松岡が「パパ!」とふざけて呼ぶと、「いや、そういうことじゃなくて」と笑って返し、会場からも笑いが起こった。

サクラの同期で良きライバル・四宮春樹役の星野も「剛君と同じように、街ゆく妊婦さんやお子さんを連れているお母さんを見ると、やけに守ろうとしてみたり、変な人がぶつかってこないかなとか」と共感。「電車や映画館で小さいお子さんが大きい声を出したり、泣いていたりすると、ものすごくうれしくなりました。こんなに泣けてよかったなって。元気でよかったなと」と熱く語り、「このドラマを見て、いろんな人がそういう思いをはせるようになってほしい」と期待を寄せた。

左から吉田羊、大森南朋、綾野剛、松岡茉優、星野源