俳優の中村蒼が1日、東京・台場のヒルトン東京お台場で行われた、10月7日スタートのフジテレビ系新ドラマ『無痛~診える眼~』(毎週水曜22:00~22:54 ※初回は21:57~23:09)の制作発表会見に出席し、役作りで髪をそり上げたスキンヘッドに対する周囲のドライな反応を嘆いた。

人生初のスキンヘッドで役に挑む中村蒼

同作は、現役医師・久坂部羊の医療サスペンスミステリー『無痛』を原作にした、1話完結によるドラマオリジナルのストーリー。主演の西島秀俊が、天才的な観察眼と経験で、警察に協力して事件を解決に導く開業医・為頼英介を演じ、"痛み"をキーワードに据えながら、為頼の活躍を描いていく。

中村が演じるイバラは、先天性無痛症で無毛症という役柄のため、今回、役作りで生まれて初めてスキンヘッドになった。その姿は衝撃的で、強いインパクトを与えるが、周囲からの反響は特になく「みんな意外とドライな感じ」(中村)。しいて言えば、母親から「とてもびっくりしたけど、がんばってください」とメッセージが届いたくらいだという。

撮影に入る前から、自分で髪をそっているが、その当時を「すごい切ない思いでそっていました」と振り返る。しかし、クランクインしてからはすっかり慣れたそうで「もう何の抵抗もなく、ヒゲをそって、その延長線上で頭をそる感覚です」と、生活のルーティーンワークに組み込まれていることを明かした。

共演の伊藤英明(右)から冷やかされる場面も

共演の伊藤英明は、この中村の役者魂を絶賛。しかし、「高校の時の同級生に、そり込みをやったところにずっと髪の毛が生えてこないやつも見ている」と冷やかし、ドラマが好評で続編が制作されるようになれば「(中村)蒼君も報われるんじゃないかなと思います」とねぎらった。

役作りで容姿を変えたのは、鬱(うつ)や強迫性障害を抱える、教師一家殺害事件の容疑者・南サトミ役を演じるため、人生初の金髪になった浜辺美波も同様。浜辺は「最初の方は鏡見て笑っちゃうこともあったんですけど、今はもう慣れちゃいました」といい、先日放送されたドラマ『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』で演じためんま役とは正反対のキャラクターに「全然違う役なんですが、精いっぱい演じさせていただきます」と意気込みを語った。

浜辺美波

西島秀俊

伊藤淳史

石橋杏奈

浅田美代子

伊藤英明