富士キメラ総研はこのほど、スマートフォンをはじめとする携帯電話と主要デバイスの世界市場に関する調査結果を発表した。それによると、2019年の携帯電話市場は2014年と比べて7.6%増加し、20億台に乗ると予想している。スマートフォンの浸透とともに市場も緩やかに成長するという。

2019年、フィーチャーフォンは2億台に縮小

2014年のスマートフォンとフィーチャーフォンを合わせた携帯電話の世界市場は18億5,840万台。内訳は、スマートフォンが13億1,700万台、フィーチャーフォンが5億4,140万台となった。中国をはじめとする新興国向けのスマートフォン需要が拡大し、前年比7.2%増加するも、スマートフォンの普及率上昇やユーザーの買い替えサイクル長期化などにより、伸びは徐々に鈍化。また、フィーチャーフォンはスマートフォンへの移行があり縮小している。

2015年は、前半に中国需要が低調だったためスマートフォンの伸び率が鈍化し、トータルで前年比ほぼ横ばいになると見込んでいる。

2019年は、2014年比7.6%増の20億台と予測。内訳は、スマートフォンが同36.7%増の18億台、フィーチャーフォンは同63.1%減の2億台と大幅に縮小すると予想している。

携帯電話の世界市場

2019年のキーデバイス(7カテゴリー28品目)の世界市場を金額からみると、基材は2014年比51.7%増の2兆7,792億円、センサーは同48.9%増の5,615億円、LSIは同46.1%増の12兆4,015億円に拡大すると試算している。

キーデバイスの世界市場