お笑いコンビ・とんねるずの石橋貴明が、17日に放送されたフジテレビ系バラエティ番組『とんねるずのみなさんのおかげでした』(毎週木曜21:00~/17日は21:25~)で、ものまねタレントで女優の福田彩乃の悩み相談に応じた。

石橋貴明(左)、福田彩乃

芸能人が石橋に悩みを打ち明けるコーナー「石橋温泉」にゲスト出演した福田。女優業など、ものまね以外の仕事をした時に「女優ぶっている」「女を出している」などの非難を受けることが多いと告白し、芸能界の先輩からも「福田ちゃんって何なん?」と肩書について聞かれることがあるという。マネージャーからは「お前は嫌われてんねんから」と言われる始末で、「芸を極めてほしい」という事務所の方針とのズレもあり、福田にとっては深刻な悩みになっている。

福田はローラや長澤まさみなどのものまねでブレイク。その後、『結婚しない』(12年・フジテレビ系)、『安堂ロイド~A.I. knows LOVE?~』(13年・フジテレビ系)、『まっしろ』(15年・TBS系)などのドラマに出演し、今年はNHK連続テレビ小説『まれ』の植田弥生役に抜てきされるなど、女優としても目覚ましい活躍。スクリーンデビュー作となる『ヒロイン失格』(9月19日公開)では女子高生役を演じ、主演・桐谷美玲との軽快な掛け合いも披露している。

また、ものまねタレントとしてブレイクした当時を「友だち含め、急に寄って来た方やいろいろな方が注目してくださった」と振り返りながら、「だけど自分が安定するとみんないなくなる」と周囲の反応の変化を実感。そのため、今では一人を信用するのに多くの時間を要してしまうほど、人間不信になってしまったという。

これらの悩みを聞いた石橋は、肩書を決めようとする周囲の声を「余計なお世話」とバッサリと切り捨てた。福田の担当マネージャーを呼び出し、「今後、芸人だけじゃなく違う方向がいくらでもある気がする」と意見した上で、「『こうだ』ってやっちゃうと、個性が死んじゃうことの方が怖い」と危惧。「もっと、のびのびさせてあげたら?」と提案し、「どうなるかなんてわかんないじゃん」「本人の資質みたいなものは、これから何十年後かに出てくる可能性もあるわけだから」と付け加えた。石橋の真剣な態度に、マネージャーも「そっ…そうっすね…」とタジタジだった。

また、自身の活躍によって周囲の反応が変化することについては、「そんなもんなんだって。大抵そんなもん」と説く。「所詮、一人ですよ」と言い切り、「芸事は団体競技じゃない。芸事は個人競技」「個人のスキルを上げていくしかないんです」とアドバイスし、最後は「がんばってください!」と激励の言葉で締めくくった。