東京メトロは15日、千代田線に16000系4次車を導入すると発表した。16日から営業運転を開始する。今年度は8編成80両を導入し、その後も2017年まで順次新造。将来的に千代田線の10両編成の車両をすべて16000系に置き換えるという。

東京メトロ千代田線16000系4次車(写真はすべて東京メトロ提供)

東京メトロ千代田線16000系は、6000系に代わる環境配慮型の新型車両として、2010年11月から営業運転を開始。JR常磐線・小田急線との相互直通運転にも対応し、現在は16編成160両が活躍している。2011年、鉄道友の会ローレル賞にも選ばれた。

今年度から導入される編成(8編成80両)は、従来の16000系から設計を一部変更したマイナーチェンジ車両となる。おもな変更点は、「フリースペースの全車導入」「補助電源装置の並列同期 / 休止運転」「すべての照明にLEDを導入」「銅コイル形リアクトルの導入」の4つ。フリースペースは車いす・ベビーカー利用者や大きな荷物を持つ利用者(訪日外国人旅行者など)に対応するための設備で、これまで1編成あたり2カ所とされていたが、16000系4次車からは全車両(1編成あたり10カ所)に設置される。

客室灯や前照灯にLEDを採用するほか、1編成あたり2台搭載された補助電源装置(車内のLED照明や液晶モニター、空調装置へ交流電力を供給する装置)に「並列同期 / 休止運転方式」を導入。消費電力が少ないとき、2台のうち1台を自動的に休止させることで、エネルギーロスの低減を可能とした。リアクトル(電車が送受電する電力に含まれるノイズを除去する装置)も従来のアルミ製から電気抵抗を低減できる銅製に切り替えるという。

16000系4次車では、前照灯(写真左)・客室灯(同右)にLEDが採用される

全車両に設置されるフリースペース

銅コイル形リアクトル

補助電源装置(SIV)

千代田線は現在、綾瀬~北綾瀬間の区間列車や小田急線から乗り入れる特急ロマンスカーを除き、10両編成での運転が基本に。東京メトロは6000系や06系などの車両を所有していたが、今後は16000系の増備によって置換えが進められることになる。