俳優の山崎賢人と女優の二階堂ふみが、人気漫画の実写化映画『オオカミ少女と黒王子』(2016年5月公開)でW主演を務める。

上段:篠原エリカ役・二階堂ふみ、下段:佐田恭也役・山崎賢人

本作は、漫画家・八田鮎子氏が2011年から漫画誌『別冊マーガレット』(集英社)で連載を始め、既刊13巻のコミックス累計発行部数が420万部を突破した同名作品が原作。昨年の10月から12月まで、『たまゆら』シリーズなどで知られるTYOアニメーションズの制作でTVアニメ化もされ、話題を呼んだ。映画は今年12月にクランクイン予定。

メガホンを取るのは『ストロボ・エッジ』(2015年)や『娚の一生』(2015年)など少女漫画原作の映画を手がけてきた廣木隆一監督。恋人がいないにもかかわらず、友達らに「いる」と嘘をついてしまい、学校一のイケメン・佐田恭也(山崎賢人)に彼氏のフリをお願いする見えっ張りの女子高生・篠原エリカ(二階堂ふみ)のドタバタラブコメディが描かれる。

山崎のデビュー作となった2010年のドラマ『熱海の捜査官』(テレビ朝日系)以来の共演となる2人。エリカ役を演じる二階堂は「恋に恋して嘘をついた女の子を演じる事にとてもワクワクしています」と気合十分。一方の山崎も「少女マンガのキャラクターでこんなにも犬のように扱う男はあまりないと思うので、僕の中のドS部分を最大限に引き出し、佐田恭也を演じたいと思います」と意気込む。そんな2人に、廣木監督は「主演、2人のコラボレーションも楽しみです」、原作の八田氏は「漫画とはまた違った新しい魅力を私自身も楽しみたいし、楽しんでもらいたいです」と期待を寄せる。

二階堂の起用について、松橋真三プロデューサーは「役柄の幅が広い実力派だと思いますが、そんな彼女にあえて等身大の女子高生を演じてもらうことはとても新しい」とひらめいたようで、「多くの観客に愛される女の子を演じてくれると思います」と確信。サディスティックなイケメン・恭也については「原作でも抜群の人気を誇る、演じる者を選ぶキャラクターです。キャスティングも難しい」としながらも、「今の山崎賢人さんならファンも納得ではないでしょうか?」と反響も計算済み。「『優しさ』と『ドS』の両極端なギャップを理想通りに演じてくれるでしょう。女性の中に潜在的に求められる理想の男性像を今回の彼に期待してもらって構わないと思います」とアピールしている。

(C)八田鮎子/集英社 (C)2016 映画「オオカミ少女と黒王子」製作委員会