お笑い芸人の小籔千豊が、6日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)にゲスト出演し、安保法制に反対する人々に向けて持論を展開した。

お笑い芸人の小籔千豊

8月30日の国会前に主催者発表で12万人、警察発表で3万人が集結して抗議デモが行われたことが番組内で取り上げられた。小籔は「僕は安保賛成でも反対でもなくちょうど半分くらい」「デモされていることも本当にすばらしいこと」とした上で、「橋下さんが言ってることも分からんでもない」と自身の考えを示した。

橋下徹大阪市長は8月31日、自身のツイッターで「デモで国家の意思が決定されるのは絶対にダメだ。しかも今回の国会前の安保反対のデモ。たったあれだけの人数で国家の意思が決まるなんて民主主義の否定だ」「日本の有権者数は1億人。国会前のデモはそのうちの何パーセントなんだ?ほぼ数字にならないくらいだろう。こんな人数のデモで国家の意思が決定されるなら、サザンのコンサートで意思決定する方がよほど民主主義だ」などと主張し、物議を醸していた。

小籔は、橋下市長のツイートを「12万人集まって何かが延期するのであれば、それは国民の大多数の意見ではない」と解釈。「賛成の方でもほとんどの人は戦争をやりたくないと思う」と安保の賛成・反対派問わず反戦と平和は共通認識であると分析した。

今月3日、中国は北京・天安門広場で「抗日戦争勝利70年」を記念する軍事パレードを行った。小籔はそのことに触れ、「中国の抗日的な軍事パレードについてどう思ってはるのかな」「中国がおもいきりミサイルと軍人をバーっと並べていることについて、どういうふうにお考えですかと思います」と疑問を投げかけた。