小田急電鉄はこのほど、同社線海老名駅とJR相模線海老名駅の両駅間に広がる事業用地(駅間地区)における開発計画の概要について発表した。

完成イメージ

同社はこれまでも、海老名駅周辺の改良工事や東口地区の大型商業施設「ビナウォーク」、複合商業施設「ビナフロント」の開発、賃貸・分譲マンションなどの住宅供給などを行っている。今年4月には海老名地域を"沿線中核駅"とし、地域の核として相応しいまちづくりを検討する「長期ビジョン2020」「グループ中期経営計画」を公表した。

今回決定した開発計画では、「憩う・くらす・育む ~ViNA GARDENS~」を開発コンセプトに、同地域を「住宅エリア」と「賑わい創出エリア」に分類。地域特性や将来的な人口構成の変化を見据えた住宅を供給すると共に、既存施設との差別化を図った商業施設やオフィスに加え、カルチャー施設やフィットネスクラブ、郊外での新たな過ごし方を提案する施設などを計画している。

都市デザインコンセプトは、同地域の地形的な特徴を踏まえ「段丘(だんきゅう)都市」とした。

そのほか、今回の開発計画に合わせたダイヤ改正を予定している2016年3月からは、海老名駅を特急ロマンスカーの停車駅とすることを決定。特急停車による交通利便性の向上を図ることで公共交通の利用による同地域への来訪を促進していくとのこと。