全国各地に存在する様々な“デカ盛り”メシのお店。もちろん、安くてうまいお店の多い大阪にも、そんなドカ食いができるお店は多々あるが、中でも特に、“大食いには自信アリ”という人をもうならせるほどのボリュームが評判となっているお店を紹介しよう。
気前の良すぎるママさんがいる喫茶店
大阪市キタの中心街、梅田の隣にあたる北区中崎町にある「喫茶Y」。ここは以前から「尋常じゃないボリューム」「実質、食べ放題に近いシステム」などと大阪で話題になっているお店だ。
まず、同店はランチだけでなくモーニングタイムも、通常の「モーニング」(600円)のほかに、「アメリカンスタイル」(大800円、小600円)、「ハーフサンドウィッチ」(1,000円)、「ベーコンエッグ」(1,000円)と、充実した食事メニューが並んでいる。
「アメリカンスタイル(大)」とはどんな内容かというと、なんと玉子10コ使用のスクランブルエッグに、たっぷりのベーコン、そしてトーストもほぼ1斤分のパンを使用という内容。これにデザートとしてフルーツも付いてくる。アメリカ人もビックリのボリュームではないだろうか。
ちなみに、通常の「モーニング」でも、コーヒーに食パン半斤分のトースト、そして玉子約4コ分のベーコンエッグというボリューム。一見、「朝から600円や800円はちょっと割高かな」と思うかもしれないが、この内容ならかなりの良コスパだろう。
次から次へと運ばれてくるオカズの数々
モーニングメニューでこういう状態なのだから、「カレーライス定食」(900円)や「ハンバーグ定食」(1,000円)などのランチメニューも押して図るべし。例えば、日替わりの「Y定食」(900円)のある日の内容はこんな具合であった。
まず、突き出しというか、サイドディッシュとして高野豆腐とひき肉入りきんぴらゴボウの2品が、味噌汁とともに出てくる。次に3品目のオカズとしてハムエッグが登場。ちなみにこのハムエッグも玉子3コ使用というボリューム。
このハムエッグがメインのオカズかと思いきや、さらに鶏の唐揚げも運ばれてくる。そして、最後に登場のご飯は、しっかり1人前の分量がある牛すじ卵とじ丼であった。同店では定食モノであっても、ご飯が日替わり丼で登場することは日常茶飯事だ。
テーブルの上に所狭しと並んだオカズや丼を平らげていき、「何とか完食できそうだな」と安心した頃、「良かったらこれも食べて」と、さらにミニハンバーグと揚げパンが登場。こうしたママさんの好意による料理の追加サービスも、ここではよくあることだ。
そう、とにかくここのママさんは、お客さんにとことんおなかいっぱいになってもらいたい一心なのである。同店へは、かなりの大食漢でも相応の覚悟を持って臨んだ方がいいだろう。
●information
喫茶Y
大阪市北区豊崎1-3-1
オタクたちの空腹を満たすガッツリ系が充実
大阪ミナミの中心地である難波からすぐ近くの日本橋にも、ガッツリ系喫茶店として知られているお店がある。PCショップやコミック・ゲームショップなどが立ち並ぶ界隈から少し南に外れたところにある喫茶店「ポミエ」だ。こちらも各種定食や丼モノにカレーライスと食事メニューが非常に充実しており、喫茶店というよりももはや完全な食事処である。
中でも一番の人気であり、ボリューム満点なのが「カツ丼」(750円)。大きめの丼いっぱいに盛られたカツ丼が運ばれてきたのを見て、「大盛り(+150円)しておかなくてよかった……」と思わず胸をなでおろす気分になる人も少なくない。
●information
ポミエ
大阪市浪速区日本橋5-17-20
トンカツ2枚重ねの「カツ丼」
カツ丼と言えば、同じく浪速区日本橋にある「そば処 まる栄」の「カツ丼(950円)」も、その豪快なボリューム感が大阪ではよく知られている。こちらのカツ丼は、なんとトンカツが2枚重ねで乗せられているのだ。上と下のカツが垂直に向きを変えて重ねされているので、まる栄名物“グランドクロス”として地元では有名である。
1枚だけでもじゅうぶん肉厚でサイズも大きめのカツが2段重ねとなったカツ丼は、見た目にも豪快。これが大盛り(1,050円)ともなれば、今にも丼からこぼれ落ちそうなほどである。そば屋ではあるが、このカツ丼目当てのお客もかなり多いことは言うまでもない。
●information
そば処 まる栄
大阪市浪速区日本橋5-21-18
見ているだけでおなかいっぱいになった人もいるだろう。もちろん、これらのグルメは味もイチオシなので、おなかを極限まで空かせてトライしていただきたい。
※記事中の情報・価格は2014年5月取材時のもの