川崎重工はこのほど、西武鉄道が導入する新型通勤車両40000系10編成80両を受注したと発表した。神戸市にある兵庫工場で製作し、2019年度までに全車両を納入する。

西武鉄道の新型通勤車両40000系外観イメージ

西武鉄道初の試みとなる「パートナーゾーン」イメージ

同車両は「スマイルトレイン」の愛称で親しまれている30000系の後継として、2017年春から順次運転開始。「やさしさ」「沿線に寄り添う」「未来志向・先進性」をキーワードに、これからの100年に向けて走り出す「進化したスマイルトレイン」になるという。

製作にあたっては、最新技術のモーターを採用するなど、さらなる省エネルギー化と低騒音化を推進。車内の空気を浄化する「プラズマクラスター」搭載により、車内環境の向上も図る。従来の車いすスペースを拡大し、車いす・ベビーカー利用者や大きな荷物を持つ利用者らが安心・快適に利用できる「パートナーゾーン」も新設。車いすを固定できる設備や軽く腰掛けられる新デザインの座席を設置するなど、車両バリアフリーの新たな形をめざす。

車体はアルミニウム合金製で、1両あたりの長さ20m、幅2.8m。外観は西武グループのコーポレートカラーを基調にしつつ、沿線の山の緑と空の青をイメージしたカラーリングとする。