アイテープやのりなどで二重メイクをする女性が増加

二重メイク、まぶたへの負担はどのくらい?

テープやのりなどの二重用化粧品を用いて二重のラインを作る”二重メイク”は、以前は一重の人が二重にするために行うものだった。しかし今では、もともと二重の人でもラインの幅を広げるために二重用化粧品を使用している。流行の"ものまねメイク"も、二重のラインを変えることが似せるポイントといわれるように、自分のなりたい目元を目指して、多くの女性が二重メイクを楽しんでいるようだ。

このように、今や女性のメイクに欠かせないアイテムとなった二重用化粧品。テープやのり、ファイバーなどさまざまな種類があるが、どれも直接まぶたに触れるものだ。実際のところ、皮膚への負担はないのだろうか。今回は、二重用化粧品の継続使用がまぶたに与える影響について、湘南美容外科クリニックの福澤見菜子医師にお聞きした。

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二重メイクでまぶたが伸びるなどし、整形を選ぶ人も

二重用化粧品を使い続けることでラインが定着すると思われるかもしれませんが、それはごく一部の人。多くの場合は、メイクを落とすと二重のラインも消えてしまいます。そのため、人に会うときはいつも二重メイクをしているという人も多いはずです。

二重整形を望む女性の場合も、普段からメイクで二重を作っていて、そのラインを定着させたいという人がほとんど。既にシミュレーションができているので、"整形で目を変える"というよりも、"整形で普段の目に合わせる"という感覚の女性が増えてきたように思います。

また、二重を定着させたいという思いは共通ですが、整形のきっかけは人によってさまざま。「毎朝のメイク時間がもったいない」という人もいれば、「結婚するので時間をかけた二重メイクができなくなる」という人も。中には、「皮膚のトラブルが起きて二重用化粧品の継続使用が難しくなってきた」という理由から、整形に踏み切る人もいます。

気をつけたい皮膚トラブルは?

アイテープやのりといった二重用化粧品の頻繁な使用は、皮膚に負担となる

二重用化粧品は、まぶたの皮膚を押したり引っ張ったりすることで二重を作るものなので、頻繁な使用は皮膚にとっても負担です。恐らく二重用化粧品を毎日使っている人の大半は、何かしらの皮膚トラブルを経験しているのではないのでしょうか。

主に次のような皮膚トラブルには注意が必要です。

・皮膚炎(炎症、かぶれ、かゆみ、腫れ、乾燥)

どのタイプの二重用化粧品でも、はじめは問題がなくても長期間使い続けていくうちに皮膚炎を起こすことがあります。具体的には、炎症やかぶれ、かゆみ、腫れ、乾燥などのトラブルには要注意です。

・皮膚が伸びる

のりタイプは強力な接着剤でまぶたを伸ばして二重を作るので、皮膚が伸びてしまう人がかなり多いです。症状が重いと、伸びた皮膚がもとに戻らないことも。

・皮膚の硬化

まぶたの皮膚は薄いものですが、炎症などのトラブルを繰り返すうちに皮膚が硬くなり、腫れぼったい目元になることがあります。

・色素沈着

二重用化粧品の使用箇所に色素沈着が起こり、目の周りが黒ずむことがあります。のりタイプに多く見られます。

・眼瞼下垂(がんけんかすい)への進行

ファイバータイプはグッとまぶたを押して二重を作るので、程度や使用頻度によっては、目が開きにくくなる「眼瞼下垂」への進行を助長する可能性があります。

まぶたの皮膚はとても弱いので、一度トラブルを起こすと再生するまでに時間がかかります。傷ついた状態で二重化粧品を使い続けると、場合によっては、もとに戻らないほどの皮膚の変化を引き起こすこともあるので十分気をつけましょう。

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まぶたの皮膚は自分が思っている以上にデリケートで、負担をかけすぎるのは禁物のようだ。二重化粧品を日常的に使用している人は、まぶたが皮膚トラブルを起こしていないかどうかを確認してみてほしい。そして、アイメイク全般にも言えることだが、まぶたの調子が悪いときはしばらくメイクを休んでみて、よくならないときには早めに医師に相談してみよう。

※画像と本文は関係ありません

記事監修: 福澤見菜子(ふくざわ・みなこ)

2003年度ミス慶應グランプリで、歴代のミスの中でも唯一「専門医」の資格を持つ医師。

2006年に慶應義塾大学医学部を卒業後、同大学病院、東京大学医学部附属病院 形成外科・美容外科、大塚美容形成外科 千葉院院長などを経て、2013年より湘南美容外科クリニックに勤務。そのほか、日本形成外科学会 専門医、日本美容外科学会(JSAPS) 正会員、日本抗加齢医学会 正会員、埼玉医科大学総合医療センター 形成外科・美容外科 非常勤助教など。

医師として、正しい美容医療の普及と実現に貢献することをライフワークとし、オフィシャルサイトでも情報を発信している。