(C)2015映画「脳漿炸裂ガール」製作委員会

――芸能の仕事はいろいろ大変だと思いますが、すぐに向き合うことができましたか。

上京した時から仕事としてがんばろうとは思っていました。デビューさせていただいてから5年が経ちました。もちろん、嫌なことやつらいこともありましたけど、私が住んでいた寮には同じ業界の子たちがいて、お互いにしゃべって不安や悩み、愚痴もその日のうちに解消していました(笑)。慰められて、時には私からも励まして。みんな同じ事務所なので、もちろん今でも連絡を取り合っています。今は寮から引っ越しましたが、うちから徒歩5~10分ぐらいのところに住んでいる子もいるので寂しくありません(笑)。

――その中のお一人だと思いますが、ブログにはシンガーソングライターの沢井美空さんが度々登場していますね。

美空としか遊んでないんじゃないかというくらい、ずっと一緒にいます(笑)。デビューした時期が一緒で寮も一緒。互いに支え合っている感じだと思います。居心地がいいだけではなくて、すごく頑張っているので刺激や励みになります。

一緒に旅行したり、一緒に番組をしたり…そんな将来の楽しみとなるようなことを語り合ったりすることが多くて。主演をさせていただいた『空と海のあいだ』(2014年公開)で美空が主題歌を担当して、仕事で関わったのはその1回。書き初めでそのことを書いて本当に叶ってしまったので、次は何にしようかなって2人で話しています。

――この作品のテーマになっている"一蓮托生"といえる間柄でしょうか。

"一蓮托生"というとすごく重い気がします(笑)。「運命を共にする」というよりも、お互いの自由を尊重している感じというか。美空は家族みたいな存在。"一蓮托生"という言葉で勝手にイメージしていたのは結婚相手なのかなと。

――最近は出演作も増えていますが、ご家族はどのような反応ですか。

うーん…あまり仕事のことについては聞かれません(笑)。でも、愛知で撮影があった時は、母と2人の妹と3人で見に来てくれました。妹からも仕事についてはあまり聞かれませんし、私も学校のことをあまり聞いたりしません。実家に帰ったら一緒にプールに行ったり、ドライブに行ったり。そうやってリラックスして過ごしています。

――ドライブといえば、ブログには「5月7日はランボルギーニのお誕生日~という記事を読んで興奮した」など車のことが時々書かれています。車好きになるきっかけは?

上京した時、街を歩いていたら見たことない車がたくさん走っていることに気づきました。自然とエンブレムを覚えるようになって、気になってその車種を調べるようになって。その答え合わせを繰り返していくうちに少しずつ詳しくなっていったと思います。覚えている中で最後にいいなと思ったのはシボレーの赤いトラック。すっごく興奮して、それ以来はシボレーが好きになりました。アメ車が基本的には好きですが、イギリス車もドイツ車も魅力が分かるようになったので、最近は"車"という存在自体が好きです。日本車もプリウスとかハイブリッドで静か。日本の職人さんの技術を感じます。

――好きな物への入り込み方が独特ですね(笑)。ほかに同じようにハマったものは?

一時期、コーヒー豆にハマりました。あとは…創業者の方の本を読んだり。ヒット商品はなぜこんなに人気なんだろうと思ってそういう本を読んで、マーケティングやお金の使い方を知ることができたので、それ以上は調べることがなくなりました。でも、今でもその話題になると熱心に話したくなります(笑)。

――大切な存在である沢井美空さんとのことや、仕事や車など、竹富さんのブログは不定期ですが、さまざまなことがつづられています。タイトルの「ふくろう便」にはどのような思いが込められているのでしょうか。

『ハリーポッター』で出てくるヘドウィグなどの"ふくろう便"から付けたタイトルです。ふくろうが手紙を運んでいるのですが、ウェブから手紙を届けるような気持ちで書いているので、そういうタイトルになったのだと…デビューしたばかりの頃なのであまり覚えていませんが、そんな理由だったと思います(笑)。

■プロフィール
竹富聖花
1995年3月24日生まれ。愛知県出身。2011年にTBS系ドラマ『ヘブンズ・フラワー ~The Legend of ARCANA~』でデビュー。2013年7月公開の『生贄のジレンマ』で映画初主演を務めた。そのほか、『人狼ゲーム』(13年)、『ゆめのかよいじ』(13年)、『ホットロード』(14年)、『空と海のあいだ』(14年)、『暗殺教室』(15年)などの映画に出演。