中国人も宮崎アニメが大好きだ!

「もののけ姫」以来、何度も引退を口にしている宮崎駿監督、「風立ちぬ」製作後にも長編からの引退を口にしていた。だがこの7月10日、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが講演の中で、宮崎監督が新作の短編「毛虫のボロ」を製作中だと発言した。このニュースは瞬く間に中国にも伝わり、多くの宮崎アニメのファンたちを喜ばせている。

「何度でも最後の一作を作ってよ」

中国にも宮崎アニメのファンは非常に多い。今回のニュースが伝わると、中国でも多くの喜びの声が上がった。中国版ツイッター「ウェイボー」ではこんな書き込みがされている。

「ついに復活! もう、毎回最後の一作って言葉に驚かされてるんだから! 」
「やっぱりアニメからは離れられないんだな、大好きだから」
「もう何度目の引退? でもやっぱり戻ってきてくれてうれしい」
「永遠に引退しないでほしい」
「ははは、何度でも最後の一作を作ってよ」
「もう宮崎駿のことなんて信じないんだから、でも大好き」

中国では宮崎監督は、「老爺子(おじいちゃん)」「宮崎爺爺」「宮爺爺」などの愛称で呼ばれており、親しみが持たれていることが感じられる。

「毛虫のボロ」は"毛虫のパイナップル"!?

新作「毛虫のボロ」は中国語で「毛毛虫波羅」と訳されている。「波羅」は「ボロ」という音をそのまま訳したものだが、その意味は「パイナップル」だ。ちょっと違うような気がするが、「名前がかわいい、すっごく期待しちゃう」と喜ばれているようだ。

「私の子ども、子どもの子どもも宮崎アニメと一緒に育ってほしい」

「『となりのトトロ』に『天空の城ラピュタ』、『千と千尋の神隠し』、『風立ちぬ』、どれもすごく感動した。今回の作品にも期待」
「携帯の中の画像はみんな宮崎アニメのもの。時々じっくり見てるの。宮崎アニメは私たちにとってはただのアニメじゃなくて、思い出みたいなもの」
「もののけ姫を始めて見て以来、ずっと宮崎アニメを見て育ってきた。もっとたくさん作品を作ってほしい。私の子ども、子どもの子どもも宮崎アニメと一緒に育ってほしい」
「宮崎アニメを見るとよくない気持ちが幸せな気持ちに変わる。これからも子どもたちに幸せを届けてほしい」

自分の大切な子どもにも見せたいという気持ちは、宮崎アニメへの評価として最高のものではないだろうか。完成はまだまだ先だというが、新作「毛虫のボロ」に期待したい。

※写真はイメージで本文とは関係ありません