広島電鉄は広島市と共同で、「被爆電車」乗車と武家茶道・上田宗箇流の体験を組み合わせた企画を実施すると発表した。原爆投下から70年の節目を迎えるにあたり、さまざまな企画を展開する被爆70年事業の一環で行われる。

広島市内を走る650形「被爆電車」(広島電鉄提供)

この企画では、悲しみにくれる被爆後の広島の街を走り、市民を大いに勇気づけたことから復興のシンボルとなった「被爆電車」(650形)を貸切運行。車内で広島市観光ボランティアガイドによる被爆建物(福屋本店、旧日本銀行広島支店など)の案内を行う。続いて広電本社ビル1階の茶室「千鐘亭」で、400年以上の歴史を持つ上田宗箇流茶道のお点前を体験する流れとなっている。

実施日は9月5・19日、10月3・17日、11月7・14日。各日とも13時30分から約2時間の行程となる。1回あたりの定員は30名で、電話による先着順となる。料金は大人1,000円、小学生以下500円。