ニュートリーはこのほど、下野新聞社と共同で、一般向けえんげ食啓発サイト「ご当地嚥下食ワールド」をオープンさせた。

ウェブサイト「ご当地嚥下食ワールド」より

「嚥下食(えんげしょく)」とは、食べ物の飲み込みが困難な人のための食事のこと。これまで病院や介護施設では、料理をミキサーにかけた「ミキサー食」が多く提供されていたが「どろどろで見た目がよくない」「何を食べているかわからない」という声が寄せられるなど、課題も多かったという。そのような中、計量した食材にゲル化材を加えてゼリーにした、見た目も味も本物そっくりな「えんげ食」の導入が進んでいる。

同サイトは、郷土食をえんげ食にしてみようという地方発の試みで、病院・介護施設の管理栄養士、えんげ障害を持つ人とその家族、さらに広く一般の人にも関心を持ってもらえるような内容になっている。

サイトはえんげのメカニズムやえんげ食の基礎情報、ご当地嚥下食MAP、セミナー情報などのコンテンツで構成。「ご当地嚥下食MAP」では、「せんべい汁」(青森)、「宇都宮餃子」(栃木)、「柿の葉寿司」(奈良)、「笹だんご」(新潟)、「信州蕎麦」(長野)などが紹介されている。