女優の有村架純が、連続ドラマ初主演を果たすことが2日、分かった。WOWOWで10月にスタートする『海に降る』で、深海調査船のパイロットを演じる。

『海に降る』で連ドラ初主演を果たす有村架純

同作は、朱野帰子の同名小説を映像化するもの。JAMSTEC(海洋研究開発機構)の全面協力により、本物の潜水船、研究船で撮影を行った。フルハイビジョン放送だが、全編4K撮影しており、リアルな深海の世界を描く。

有村演じる天谷深雪は、亡き父の遺志を受け継ぎ、日本で初めて有人潜水調査船「しんかい6500」の女性パイロットとなった。しかし、最後に父が行ったとされる、潜航の衝撃的な映像を見つけてしまい、深雪は恐怖心に襲われることになる――。

有村は「台本を初めて読んだとき、心臓がドキドキというよりもバクバクしました」と、その衝撃を振り返る。それでも、JAMSTECの使命から、作品の背負う大きなテーマを知り「本当に身が引き締まりました」と語っている。また、今作が連ドラ初主演となることに「不安や戸惑いはありますが、男社会の厳しい環境の中で立っている深雪のように、私も甘えることなく、強くたくましく演じられたらと思います」と意気込む。

『海に降る』メインビジュアル

原作の朱野氏は、ドラマ化の話があったときから「深雪が有村架純さんだったらいいな…」と希望を抱いていたそうで、有村の主演が決まった際は「心のなかでガッツポーズをとってしまいました」と大喜び。有村の愛らしさや、凛々(りり)しさが、本物の女性パイロットに似ていると感じたといい、「潜航服姿を拝見するのがとても楽しみです」と語っている。

山本監督も「今、一番輝いている女優の一人である有村架純さんと脇を固める豪華な俳優陣がどんな化学反応を見せてくれるか僕自身楽しみであり、良い意味で緊張しています」とコメント。「深海の世界は遠い場所かもしれませんが、それに関わる人々はとても身近で人間臭く、さまざまなドラマが詰まっています」と見どころを語っている。