名古屋っ子のソウルラーメン「スガキヤ」。安くて(今時300円! )不思議とクセになる味で、60年以上にわたり老若男女に親しまれ続けている。そのスガキヤが"スガキヤの本気"を見せるSプレミアムシリーズの第2弾が発売されたという。早速その"本気"を確かめに食べに行ってみた。

「プレミアム肉盛ざるラーメン」(490円)のキャッチコピーは「"ざる"で、肉を喰らう。」

第1弾は売り切れ続出で大ブームに

Sプレミアムシリーズは通常のラーメンのアップグレード版で、第1弾「プレミアムラーメン」は1月に発売されるや売り切れ続出で大ブームを巻き起こした。1杯390円と3割増し……というよりたった90円高いだけで、スープ、肉など全ての面でブラッシュアップされるなど、"スガキヤの本気"をうかがい知れる1杯となっていた。あまりの人気ぶりに、当初は2~3週間の予定が3月には再販もされたほどである。

そして、ついにSプレミアムシリーズの第2弾が6月12日に発売! その名も「プレミアム肉盛ざるラーメン」(490円)だ。肉は何とレギュラーのラーメンの12倍! 麺は1.5倍!! ピリ辛ラー油入りの濃厚担々豆乳だれ、味つけやわらか煮玉子使用の贅沢な一品に仕上げられている。

1日200杯以上売る店も

早速、店舗へ直行して実食。特製の醤油だれで味つけた肉はイメージよりは細かかったがその分食べやすく、また、味つけが濃すぎずタレにつけるとちょうどよい。担々豆乳だれはゴマの風味がしっかりあってまろやかだ。ピリ辛ラー油もほどよいアクセントとなっている。煮玉子は半熟加減が絶妙。麺は十分なボリュームがあり満腹感がある。

肉はもちろん、半熟煮玉子も入っている。これでワンコインでおつりがくるとは、さすがスガキヤだ!

実はこの490円という価格は、夏の季節商品の冷やしラーメンと同じ設定となっている。とはいえ、スガキヤのラインナップの中では最も高く、リーズナブルさを求める客にはちょっぴりハードルが高いかもしれない。それでもワンコインでおつりが来るコスパの高さはさすがスガキヤだ。

本社によると、1日200杯以上売る店もあるとのこと。数量限定ではあるが、短時間での売り切れが続出した第1弾の反省から、比較的安定的に提供できる十分な数を用意しているという。販売期間は6月末頃までの予定となっている。スガキヤファンなら"2杯目の本気"をその舌で確かめておきたい!

※記事中の情報・価格は2015年6月取材時のもの。価格は税込

筆者プロフィール: 大竹敏之(おおたけとしゆき)

名古屋在住のフリーライター。雑誌、新聞、Webなど幅広い媒体で名古屋情報を発信。Webガイドサイト「オールアバウト」では名古屋ガイドを務める。名古屋メシ関連の著作を数多く出版。『名古屋の喫茶店』『名古屋の居酒屋』『名古屋メン』『続・名古屋の喫茶店』(リベラル社)は自腹リサーチをコンセプトにしてご当地ロングセラーに。10月上旬にはご当地グルメコミックエッセイ『まんぷく名古屋』(KADOKAWA、森下えみこ著)に案内人として登場。