タレント、マツコ・デラックスそっくりな人間型ロボット(アンドロイド)の"マツコロイド"が、20日に放送される日本テレビ系バラエティ番組『マツコとマツコ』(毎週土曜23:00~23:30)で、日光さる軍団の舞台に出演することになった。

猿とたわむれるマツコロイド

マツコロイドは、人間に近い自然な音声で話せる「AIトーク機能」を搭載。これまで、ニュースキャスターとしての原稿読みや、カーナビ機能を使ってのドライブ、そして先週はナイツとの漫才に挑戦し、寄席で爆笑をとることに成功した。

今回は、お笑いコンビ・アンガールズの田中卓志が、マツコロイドとともに助手として舞台に登場。最初は、マツコロイドが猿に「立つ」と命令しても全く反応せず、「怖くないよ」と話しかけても、マツコロイドに敵意むき出しという始末だった。

一方で、マネキンを近づけたときは無反応。これは、猿がマネキンを人間としてでなく、モノとして認識しているためであり、マツコロイドが人間でもモノでもない、不思議な存在として認識されていたことが裏付けられた。

人間が猿と仲良くなるには、触れ合いながら声をかけ、危害を加えないことを伝えることが重要。この教えに従い、マツコロイドは、目線の高さを猿と合わせていると、30分ほどで猿がだんだん慣れてきた。さらに、好物を与えると仲間と認識するという猿の習性を踏まえ、これに何度も挑戦することで、なんとか仲間の一員に加わることができた。

目玉の演目は、猿との"どつき漫才"。与えられた練習期間はわずか5日間で、何度練習を重ねても不安は高まるばかりだ。このほか、わっかくぐりにも挑戦したが、果たしてうまくいくのか――。

VTRを見たマツコは「すごーい! これは誰がすごかったの!?」「何を感心しているのか、何を楽しんでいるのかわからなかった」と、不思議な胸中を吐露。一方、マツコロイドの生みの親である大阪大学大学院の石黒浩教授は「ここまでの実験はやったことがない。猿がアンドロイドのどこに人間らしさを感じたのか」と、実験結果に感心していた。