LOTポーランド航空(以下、LOT)は2016年1月14日より、成田~ワルシャワ線に新規就航することを発表した。LOTは中央・東ヨーロッパ地域を代表する航空会社として、ポーランドと日本を結ぶ初めての定期直行便を就航することとなる。

LOTポーランド航空が成田空港に来る

LOTは、1929年に運航を開始した86年の歴史を有するポーランドのナショナル・フラッグ・キャリア。LOTの成田~ワルシャワ線は、これまで成田空港からのネットワークが少なかった中央・東ヨーロッパ地域と日本を結ぶ路線であることに加え、LOTのベースであるワルシャワ空港でのスムーズな乗り継ぎにより、ポーランド国内はもとよりチェコやハンガリーといった中央・東ヨーロッパ地域への利便性が一層高まることが期待される。また、成田空港としては、LOTの就航は2008年以来約8年ぶりにヨーロッパ(極東ロシア除く)からの新規乗り入れ航空会社となる。

運航は2016年1月14日より、週3便を予定している。成田発は月・木・土曜日(LO080: NRT 11:05発/WAW14:40着)、ワルシャワ発は日・水・金曜日(LO079: WAW15:00発/NRT09:20+1 着)。時間はいずれも現地時間となっている。

また、今回のスケジュールは、西行/東行双方の利用客にロンドン/リガ/プラハ/ブダペスト/ジュネーブ/コペンハーゲン/フランクフルト/パリ等を含むヨーロッパ圏内の他都市と短時間での接続を可能としている。

運航は2016年1月14日より、週3便を予定

機材はボーイング787-8を使用し、座席数は252席(ビジネスクラス18席、プレミアムエコノミー21席、エコノミークラス213席)を設定する。機内サービスは、食事に和食を提供するほか日本語対応のIFE(機内エンターティメントシステム)でも日本からの乗客も楽しめる映画等を搭載するなど、特にアジア圏からの利用客へのおもてなしを主眼に置いたサービスを提供する。

今回の路線就航に際し、LOTのセバスティアン・ミコスCEOは、「東京はアジア地域における最も重要なビジネス拠点のひとつであり、同時に最も魅力的な観光拠点のひとつでもあります。両国間の交流は年々高まっており、今回ワルシャワ~東京間の直行便を開設する必然性は弊社が実施した市場調査等の結果からも明白でした」とコメントしている。

LOTの調査によると、2013年にポーランドから日本を訪れた旅行者の数はおよそ1万5,000人で、これは2012年の実績に対して45%ほどの伸びを示しているという。また、中央ヨーロッパならびに東ヨーロッパ地域全体から日本を訪れる旅行者の総数はおよそ13万6,000人に上るという。