東京周辺にも個性のあるプールがいっぱい!

最近のプールは進化している。波のプールやウォータースライダーは定番と化し、それだけではほとんどの人が物足りなく感じてしまう現在、大きなプールには様々に想像力を働かせたアトラクションやサービスが加えられているものだ。今回はその中でも、特に際立った"プラスα"のある東京近郊のプール5カ所を紹介しよう。

冒険気分のアトラクション型プール

超定番ながら、楽しみの尽きることのないプールが「東京サマーランド」(東京都あきる野市)だ。

雨でも気兼ねなく楽しめる「アドベンチャードーム」と夏期のみオープンする「アドベンチャーラグーン」の2つの大規模なアトラクション型プールがあり、そのほかに遊園地も併設している。それぞれ峡谷や南の島のような景色が造られているため、ちょっとしたリゾートや冒険の気分を味わえるだろう。

そして、2014年7月からは大型のウォータースライダー「DAKASLA(デカスラ)」が登場! 4~6人でボートに乗ってトンネルを滑り降り、巨大なファンネル(じょうご)の中を回転しながら吸い込まれていくという、スリル満点のアトラクションだ。遊び疲れたら、地底の温水スパ「湯遊大洞窟」でくつろぐのもオススメ。

アドベンチャーラグーンは7月1日~9月30日の営業。アクセスは京王線・JR線「八王子駅」よりバス30~35分、もしくはJR線「秋川駅」よりバス10分となる。

新型スライダーを存分に楽しむ!

続いては、海に面した「蓮沼ウォーターガーデン」(千葉県山武市)。ここにはそれぞれにコンセプトの違った16ものプールがある。渓流下りや垂直落下するスライダーなどのほか、この夏からは新型アトラクションの「スプラッシュシェイカー」が登場する。7階ほどの高さからスタートし、暗闇からイルミネーションのトンネルを駆け抜け、空に向かう壁を登っては滑り落ちてくるという、一度にいくつものスリルのあるスライダーだ。

隣接した海へは自由に出入りができるのもうれしい。出る時には手にスタンプを押してもらおう。営業期間は7月11日~9月23日。時折休園日があるので、お出掛けの際にはウェブサイトをチェックしよう。アクセスはJR線「横芝駅」よりバス20分となる。

温泉も楽しめるオーシャンリゾート

東京湾に面する「オーシャンスパ・アクアパーク 龍宮城スパ/ホテル三日月」(千葉県木更津市)はプールはもちろん、温泉も楽しめるリラクゼーションスポット。海を望める屋外の「オーシャンスパ」や「ガーデンプール」には定番の流れるプールなどのほか、水着で入れるゆず風呂やローズ風呂、青の洞窟など数多くのスパやプールがある。

男女別の展望温泉は、地下800mより湧き出ているという天然温泉。これも種類が豊富なため、お休み処で休憩しつつゆっくり楽しむといいだろう。屋内アトラクションプールは22時まで営業しているのもうれしいところ。ガーデンプールは7月1日~9月30日の営業だが、オーシャンスパは屋外でも通年営業している。アクセスはJR「木更津駅」よりタクシーで15分となる。

夜はプールサイドでビアガーデンも

遊びの後は、ほどよい疲れを感じながらビールを一杯。それが至福だという人は多いはず。そんな大人の楽しみ方ができるプールが「プールWAI よみうりランド」(東京都稲城市)だ。

プールは波のプールや流れるプールなど5種類のほか、全長386mの「ジャイアントスカイリバー」を始めとするウォータースライダー3種類。また、併設する遊園地ではバンジージャンプなども楽しめる(アトラクション別料金)。夜のビアガーデンは揺れるヤシの葉を眺めながら楽しめるビュッフェ形式。水辺のリゾート気分を堪能しよう。

プールは7月1日~9月30日の営業、ビアガーデンは7月18日~9月6日の特定の曜日・期間に開催している。アクセスは京王線「京王よみうりランド駅」、もしくは小田急線「読売ランド前駅」よりそれぞれバスで5分もしくは10分だが、「京王よみうりランド駅」から発車するゴンドラ「スカイシャトル」の利用をオススメしたい。

プールに森の宿泊もプラス

ほんの少し旅行気分も追加して楽しむなら、「秩父ミューズパーク スポーツの森」(埼玉県秩父市)がいいだろう。秩父の山の上に造られたプールで、波のプールと流れるプールの2種類だけながら、周りは木々に囲まれているため静かにゆっくりと過ごせる。

山の上であるせいか、天候が突然変わるなどのちょっとしたアクシデントがあるのもまた一興。筆者は1、2度激しい雷雨に遭い、一時入園者全員で避難をして晴れ間が戻ってからまた遊んだということもあった。

プールで遊んだ後は併設された森の中のリゾート風のコテージや、異国ムード漂う「テントヴィラ」で宿泊しつつ、バーベキューディナーを楽しんでみたい。場内にはログ調のサウナ付き入浴施設もあり、疲れを癒やせるだろう。プールの営業は7月18日~8月31日。アクセスは西武池袋線「西武秩父駅」からバス20分となる。

すでにプールは涼を得るだけのものではなく、スリルやリラクセーションなど、心を満足させるものになっているようだ。梅雨が明ければもうそこは夏。今年は、ひと味違ったプール巡りをしてみてはいかがだろうか。

筆者プロフィール: 木口 マリ

執筆、編集、翻訳も手がけるフォトグラファー。旅に出る度になぜかいろいろな国の友人が増え、街を歩けばお年寄りが寄ってくる体質を持つ。現在は旅・街・いきものを中心として活動。自身のがん治療体験を時にマジメに、時にユーモラスに綴ったブログ「ハッピーな療養生活のススメ」も絶賛公開中。