5月10日に宝塚歌劇団を退団した元星組男役トップスター・柚希礼音(ゆずき・れおん=36)が、サザンオールスターズ、福山雅治、吉高由里子らが所属する大手芸能事務所・アミューズとこのほどマネジメント契約を締結し、芸能活動をスタートさせた。

元星組男役トップスター・柚希礼音

柚希は2009年に宝塚歌劇団星組トップスターとなり、数々の演技賞を受賞。2014年には日本武道館での単独コンサートを実現させるなど、宝塚歌劇100周年を支えるトップスターとして活躍した。10月には退団後初となる舞台『プリンス・オブ・ブロードウェイ』(10月23日~11月22日 / 東京・東急シアターオーブ)に出演。ブロードウェイスターが一堂に会する中で、唯一の日本人キャストとして参加する。

7月からは同作の稽古のために単身で渡米することも決まっていて、「言葉の壁を越えて、最終的には思いがしっかりと伝わるような舞台になるように頑張りたいと思います」と意気込む柚希。アミューズ所属の決め手となったのは、「海外での活動やコンサートなど、自分が今後やっていきたい方向性に合っていた」からで、「これからもアーティストとして、自分に限界を決めずに、常に挑戦し続けていきたいと思います」と意欲を見せている。

また、17日放送のフジテレビ系『ノンストップ!』にVTR出演し、退団後初となるテレビ取材に応じた。宝塚100年の歴史を背負ってのトップスターは「すごい重責」と振り返り、退団後のプライベートエピソードも披露。食事のほとんどを劇団内で済ませることが多いため、宝塚を退団した先輩の多くが話していた「ランチに感動する」に共感。「自由になったというかちょっと新しい気持ち。感動的です」とその興奮を伝えた。

また、ヘアスタイルも常に役柄のことを考えて決めていたため、自分好みでアレンジできることに新鮮さも。男役としての所作が抜けていないと周囲から指摘され、すぐに意識して変えるのは「今までの自分がなかったものみたいに」と抵抗はあるが、「徐々に勉強しながらやっていきたい」と前向きに考えている。ちなみに、宝塚入団以来"ズボン一筋"で、退団後のスカートは「まだその勇気が出ず」はいていないという。