連続ドラマ初主演となった『14才の母』(2006年)で演技力を世に知らしめ、その後も数々のドラマや映画で活躍している女優・志田未来。『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)で、主人公アリエッティの声を担当するなど、声優としても活動してきた志田が、今度は実写吹き替えデビューを果たした。

その作品は、ウォルト・ディズニーが思い描いたすべてが可能になる理想の世界"トゥモローランド"をめぐる物語『トゥモローランド』(6月6日公開)。先月末に主演のジョージ・クルーニーら主要キャスト、監督が来日し、志田も参加して盛大にジャパンプレミアが行われたことでも話題となった本作で、志田はヒロインのケイシー役の声を務めている。

すでにドラマや映画で演技力を認められている志田だが、初めての実写吹き替えは自身のキャリアにどのような影響を与えたのだろうか。また、海外プレミアの経験や、ジョージ・クルーニーらキャストとの交流など、世界に触れて感じたこととは。ケイシー役のブリット・ロバートソンとの日米コラボインタビューも実現し、作品や演じた役への思いなども聞いた。

――志田さんは、ディズニー作品で実写吹き替えデビューとなりましたが、かなりの ディズニー好きと伺っています。喜びもひとしおだったのでは?

ヒロインのケイシー役の吹き替え声優を務めた志田未来

志田未来(以下志田):もともとディズニー映画もディズニーランドも大好きで、ディズニーランドは今も月に1、2回行くくらい大好きです。なので、今回ディズニー作品に関わることができて本当にうれしいです。

――初めての実写吹き替えはいかがでしたか? 声だけで演じるというのは、普段の演技と比べて難しいのでしょうか。

志田:いつもやらせていただいているドラマや映画では、自分が役に対してイメージをした演技ができます。ですが、今回はもともとケイシーをブリットさんが演じられていて、ブリットさんの演技に合わせてわたしが声だけを出すというやり方なので、初めての経験でとても難しかったです。

――今回吹き替えを経験し、普段の演技にプラスになるような発見などはありましたか?

志田:普段やらせていただいている演技の仕事とは全く別物だと考えています。ですから、普段の演技にプラスになることはなかったです。ただ、吹き替えという新しい挑戦をさせていただき、自分自身の引き出しが増えたと感じています。

――海外でのレッドカーペットにも初参加されました! とても緊張したと話されていましたが、大きな経験になったのでは?

志田:いつも日本でのイベントや舞台あいさつなど緊張をして終わってしまうことが多いので、今回は一歩一歩をかみしめて、しっかり楽しもうと意識しました。海外の皆さんは自分をしっかり持たれていて、自信を持って自分の作品をアピールしている姿を見て、わたしも自分や作品に自信をもって皆さんに伝えたいなぁと思いました。

――ディズニー好きとしての次なる野望、夢を教えてください。

志田:もうこれ以上のことは求められないと思っています(笑)。本当にすてきな時間を過ごさせてもらって、一生に一度のことだと思っているので、この時間をかみしめています。