東京都交通局は8日、都営新宿線に2年ぶりとなる新造車両10-300形4次車を3編成導入すると発表した。5月19日から運行開始予定とされている。

都営新宿線の新造車両10-300形4次車。車内の液晶画面モニタが2画面に

都営新宿線は新宿~本八幡間を結ぶ23.5kmの路線。京王線と相互直通運転を行い、日中時間帯に急行も運転される。10-300形は2005年に登場した10-000形の後継車両で、2013年に導入された3次車から外観デザインを一新。今回導入される4次車では、車体側面の窓下の帯が2色となり、ドア部分にも帯が配置されるなど、デザインが一部変更された。

車内はすべての照明にLEDを採用。ドア上部に液晶画面モニタを2画面配置し、交通局や東京都の事業PRをはじめ、利用者に向けた案内情報を充実させるという。座席間にやわらかな曲線のつかまりやすい手すりを追加するとともに、従来より低い吊り手や荷棚も設置。ドアの開閉表示灯、座席端部の大型袖仕切り板(木目調)、遮音性に優れた合わせガラスの窓、空気清浄機能空調装置など、車内環境の向上も図られた。

10-300形4次車は混雑緩和と輸送力増強を目的に導入され、従来の8両編成を10両編成に置き換える。同車両がデビューする5月19日の運行時間については、「都営交通お客様センターへ5月18日以降にお問い合わせください」(東京都交通局)とのこと。