誰でも一度は「タイムマシンで過去や未来に行ってみたい」と思ったことがあるだろう。そんな「タイムスリップ」がテーマのSF映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」「PART2」「PART3」が今年、話題になっているのをご存知だろうか?なぜかといえば、「PART2」で主人公のマーフィーが1985年から30年後の未来「2015年の10月」にタイムスリップするのだ。そう今年なのである。

それならばぜひ「PART2」が予測した”未来”の2015年と、我々が生活しているリアルな2015年を比較してみたくなるのが人情というもの。本稿ではそれのみならず、「PART1」の舞台でもある1985年や、アイドルユニット『drop』の滝口ひかりさんが予測する2045年(?)も交えて、バック・トゥ・ザ・フューチャーの示す2015年とリアルな世の中を比較してみたい。

奇跡の進化を遂げた●●

まずは、今や単なる「携帯できる電話」の枠を飛び出し、小さなコンピュータとして人々の生活を豊かにしているスマートフォン。この携帯電話の走りとも呼べる製品「ショルダーホン」が発売されたのが1985年だった。

NTTドコモの歴史展示スクエアというサイトを見てみると、そのスペックは「連続通話時間:約40分」「連続待受時間:約8時間」「重量:約3,000g」。2015年発売の某スマートフォンのスペックと比べてみると、「連続通話時間:1144分」「連続待受時間:約294時間」「重量:170g」しかもネット閲覧もメールもできてしまう……。

当時の「ショルダーホン」の重量は3kg!今どきのノートパソコンよりよっぽど重たいのである

「PART2」ではヘッドマウント型のウェアラブルコンピュータが登場するシーンがある。リアルの世界でも米の某検索大手が開発していたのを記憶している方も多いと思うが、我々の生活の中でこのような機器が登場するのもそろそろかもしれない。

再ブーム!? ●●オン●●

ファッションの流行は目まぐるしい。「ダサい」と言われていたものが一転「オシャレ」になる世界である。

実は2015年のファッションとして「デニム・オン・デニム」が流行の兆しだという。これはすなわち服飾の上下をどちらも「デニム」にするというテクニック。80年代に流行したものの、90代以降は一転「ダサい」ファッションとして取り上げられていた。

マーフィのトレードマークであるデニム・オン・デニムが流行の兆し。30年前のクローゼットからデニムを引っ張りだしてみよう!

ちなみに「PART2」の未来世界では「自動的に靴紐を結ぶ靴」や「自動的に乾くジャケット」などのユニークな服飾が登場。最近は結びやすいゴムを靴紐の代わりとする製品も登場している。「PART2」の未来とは少し違った現実が来てしまいそうだ。

●●の散歩を自動化!?

スマートフォンなどで制御できる無人の飛行操縦機“ドローン”。最近技術が進み話題を耳にするようになったが、「PART2」では犬の散歩をしてくれるドローンが登場する。

ぱっと見「ただのラジコンヘリじゃないの?」と思う人もいるかもしれないが、コンピュータ制御され自動操縦も可能なドローンは、ECサイト大手の某米企業が宅配に活用することを検討しているニュースが報道されるなど、現実世界でも様々な活用方法が考えられている。

人が立ち入れない局地の撮影から農業支援まで幅広い活用が期待されるドローン。いずれ「PART2」のように、散歩のルートを入力すれば自動的に犬を連れだしてくれるドローンが発売されるかもしれない。

「PART2」で登場した犬の散歩をするドローン。今後はこんな光景がリアルに街中で見られるかもしれない

2045年の未来はどうなってる?

「2000年に一人の美女」として話題のアイドル・滝口ひかりさん

ここまでは過去から現在にかけて(1985年から2015年にかけて)を比べてみた。ここからは趣向を変えて、2015年からさらに30年後の2045年の世の中を予測してみることにしよう。

今回「30年後の未来予想」をしてもらったのは、30年どころか「2000年に一人の美女」として話題のアイドル・滝口ひかりさん。滝口さんが所属するアイドルユニット「drop(ドロップ)」の事務所がある原宿でお話をうかがった。

――ということで滝口さん、30年後の未来の世界で「こんな技術や機械があったらいいな」というお話を伺いたいのですが……

「30年後ということは、私50歳ですね…!先のことすぎて想像ができないです…」

――ですよね~……

「でも考えたんですけど、【眠気を吸い取る機械】があったら便利だと思うんですよね」

――ほほう、それはどういったものですか?

「朝、すごく眠たい、でも起きなきゃいけない……そんな時に、【眠気を吸い取る機械】と頭をコードでつなぐ。そうすると、機械が眠気を吸い取ってくれるんです。夜眠れない時には、朝吸い取った眠気を逆に頭に戻してあげると、すっと眠くなる」

「眠気を吸い取る機械」を実際に描いてもらった

――おーなるほど!それは便利かもしれないですね。

「私、朝が苦手なんです。逆に夜は考え事をしちゃって眠れなくなることも。でもそんな日に限って、次の日の朝が早かったりして……。そんな時にこの機械があると便利だと思うんですよね。dropのメンバーでも朝弱い子がいるので、その子にも使ってあげたいです」

――未来っぽいです!実際に買うとなると高額な商品になりそうですが…

「この機械って、今の技術では作れないじゃないですか。だから最初は300万円ぐらいして高いんですけど、一般の家庭にも普及してきたら10万円ぐらいまで安くなると思う!それなら分割でも買えますよ(笑)」

未来の食事方法は…

――そういえば滝口さんはたらこスパゲッティが好きと伺いました

「たらこスパゲッティも好きなんですけど、スパゲッティ全般が好きなんですよね。パスタを食べる時にいつも思ってたんですけど、フォークで取ったパスタをスプーンの上で“巻く“じゃないですか?あれを自動でやってくれる機械が、未来の世界にあったらいいなあ……」

「パスタを巻いてくれる機械」も実際に描いてもらった

――ピンポイントな意見ですね!パスタ好きならでは

「私、麺類を食べるのがそもそも苦手で、フォークや箸からポロポロ落ちちゃったり、1本だけフォークからはみ出しちゃったりするんですよ!あ、あとは魚の骨を取るのが苦手。骨が全部取れなくて身に残っちゃうから、魚に苦手意識があって……。それを綺麗に取ってくれる機械があったら、魚も美味しく食べられそうです」

――色々と面白いアイデアをありがとうございました!最後にご自身の30年後はどうなっていると思いますか?

「近い将来で言えば、世界でツアーをdropの4人できれば幸せかなぁ。『なんだこいつら!』って世界の人たちを驚かせたいです。どんなに年をとってもdropであり続けたい。もしできたら50歳まで続けたい。「50歳でもやれるんだ」って、アイドルの歴史を塗り替えたいですね!」

あらためて作品を見なおしてみよう

ということで、1985年から2015年、そして2045年までの合計60年の時間旅行、楽しんでもらえただろうか?2015年はせっかくの”バック・トゥ・ザ・フューチャー・イヤー”。乗り遅れないようにあらためて作品を見なおしてみるのも良いかもしれない。いまなら色々な手段で作品を視聴できる。ぜひバック・トゥ・ザ・フューチャーの示す“未来”を感じてみて欲しい。

滝口ひかりさん直筆の「30年後の未来にあったら良い機械」色紙を2名様にプレゼント

レアです

色紙:各1枚
※色紙は選べません

【当選者数】
2名様

【応募締め切り】
2015年5月31日(日) 23:59まで