オリコンは、このほど洗顔に関する意識・実態調査の結果を公表した。肌を大切にしている女性ほど洗顔料の“泡立て”を意識している一方で、4割を超える女性が朝の洗顔には洗顔料を使っていないことなどの実態が明らかになった。

調査は2015年1月9~15日の間、20~40代の女性600人を対象に実施。その結果、洗顔に重要だと思うポイントとして、67.3%が「洗顔料の泡の立て方」と回答し、以下「泡の質や量」(45.5%)、「洗顔の水/お湯の温度」(41.2%)、「すすぎの回数」(40.8%)が上位を占めた。

しかしその一方で、現在の朝の洗顔方法について「洗顔料を使って洗顔する」と答えた人は57.5%。37.3%が「水/お湯のみで洗顔する」、5.2%が「洗顔はしない」と回答した。

また、洗顔料の正しい泡の立て方を知っていると答えた人は48.3%。51.7%は「知らない」と答え、過半数を占めた。同様に、洗顔料の泡立て方に自信があると答えた人はわずか11.8%。42.2%が「あまりない」、16.3%が「ない」と回答した。

この割合を肌を大切している人としていない人で分けた場合は、大事にしてる人の60.8%が正しい泡立て方を認知しており、泡立て方への自信も「ある」「少しある」を合わせて58.9%にのぼった。一方、肌を大事にしていない人では、それぞれ35.1%、23%と大事にしている人の場合を大きく下回った。

今回の調査結果を受け、内科、皮膚科、眼科医、アンチエイジングドクターとして診療活動のほか、アンチエイジング医学などの研究分野で国際的に活躍しているR サイエンスクリニック広尾・院長の日比野佐和子氏は「肌のバリア機能を取り戻すためには、肌を常にきれいにしておくことが重要。きれいなすっぴん肌を保つには、朝洗顔は基本中の基本」とコメント。「皮膚の皮脂腺から分泌される皮脂は、寝ている間に酸化し、放置すると紫外線でシミや肌の老化の原因にも。肌が敏感になっているときは摩擦がよくないので、こすらず、泡で汚れを浮かせて落とし、肌への負担を少なくすること。顔をなでるように洗うことでマッサージ効果も」とアドバイスした。

さらに、美容コーディネーターの弓気田みずほ氏は「洗顔で最も大切なのは、“マシュマロ”のようなきめ細かい泡。手のひらを裏返した時にボタッと下に落ちないぐらい弾力のある泡が理想的。きめ細かい泡がつくれれば、こすらなくても無理なく汚れを浮き上がらせることができます」と解説。また、きめ細かい泡をつくる方法について「まずは泡立ちを良くするためにきれいに手を洗い、手をお椀のように丸めて、もう片方の手でお茶を点てる様に空気を含ませながら洗顔料を泡立てていきます。何度かに分けて水を足しながら、泡立てていくのがポイント。洗顔ネットを使えばより簡単です」とポイントを語っている。