鉄道博物館(埼玉県さいたま市)は3月14日から、北陸新幹線長野~金沢間と上野東京ラインの2つの路線をテーマとした企画展「ふたつのスタート」を開催する。

展示品の一例。寝台特急「北陸」ヘッドマーク(左)と「白山」の列車名標

この企画展では、北陸新幹線を走るE7系・W7系の1/20精密模型展示をはじめ、新幹線開業区間のトンネルや橋りょう、地域ごとに異なる雪の特性に合わせた降雪対策などの技術を紹介。これまで東京と北陸地方を結んだ鉄道のルートや代表的な特急・急行列車も紹介する。

上野東京ラインに関する展示では、東北新幹線の高架橋の上にさらに新たな高架橋を重ねた「重層部」と呼ばれる区間にスポットを当て、限られたスペースと時間で高架橋を建設した工夫を紹介。かつて行われていた特急列車の東京駅乗入れや、常磐線通勤電車の有楽町乗入れについても紹介するという。開業区間の景色を運転士の視点で楽しめる、上野~東京間の前面展望映像の上演も行う予定だ。

会期は6月21日まで。入館料のみ(一般1,000円、小中高生500円、幼児200円)で観覧できる。