──片桐さんといえば、演じる日高見スグルがガンライザーに変身した際に熱い告白を受けますよね。ああいう男性はどうでしょう?

私は全然良いと思いますよ(笑)。今ってネット社会じゃないですか。だから、直接言葉にして伝えてもらえるのってすごくうれしいです。言葉と熱さって大事です!

──『鉄神ガンライザーNEO』では、岩手県の観光地ロケも多かったと思います。岩手県出身の加村さんにとって、足を運んでもらいスポットや名産はありますか?

岩手県岩泉町の龍泉洞ですね。私も小さい頃に家族と一緒にいったりした場所なので、思い入れのある場所です。名産としては、冷麺、じゃじゃ麺、わんこそばの”盛岡三大麺”はぜひ食べてもらいたいです。本当においしいんですよ! お土産は、私もCMに出演させていただいている、さいとう製菓の『かもめの玉子』がオススメです(笑)。

──『鉄神ガンライザー』は東日本大震災を契機にして誕生しましたが、今ではすっかり岩手の人にも親しまれ、ご当地ヒーローの代表格として愛されています。

地震の時の岩手は、雪がすごく降っていました。駅も危険なので出てくださいと言われ、寒い中野外に避難することになったのですが、近くのホテルの方が毛布を貸してくださって乗り切ったのをよく覚えています。

そのような体験から結びつき、震災からの復興の一環として生まれた「ガンライザー」は、私のお仕事の中でも思い入れはすごく強い。子供たちは岩手を守ってくれるヒーローとして憧れを抱いてくれていますし、ガンライザーのように真っ直ぐに生きて、震災で大変なこともあったけれど、笑顔とか元気を取り戻していきたい、そんな思いが込められています。

私もそういうお手本にならなきゃいけないなって思うんです。握手会などのイベントで「ガンライザー応援してるよ」や「カッコイイから大好きです」と、リアルな感想を言ってくださるファンの方は本当に心強いですし、元気の源になれたらうれしいです。岩手出身で、東京で活躍されているキャストさんや監督さんが来てくださって、岩手でつくられるガンライザーは、どこのローカルヒーローにも負けないと思います。

──改めて『鉄神ガンライザー』は、加村さんにとってはどんな存在ですか?

私が芸能活動をするきっかけになった作品なので、無くてはならないものです。一緒に成長していく作品で、姫神結というキャラクターは、もう一人の自分。岩手を背負っている作品として、本当に大切な作品です。

──加村さんは岩手のご当地アイドルユニット「チャーマンズ」としても活躍されていますよね。

「チャーマンズ」は岩手のローカルアイドルなので、東京で活躍したいかというとそんなことはないんです。時々東京でも活動して「皆さん岩手に来てください! 待っています!」と岩手をアピールし、魅力を伝えていくのが私たちの役目だと思っています。少しでも多くの人に岩手に来ていただけるように。私たちのホームは岩手なんです。

──では最後に2015年の豊富と、『鉄神ガンライザー』、そして加村真美を応援してくれているファンにメッセージをお願いします。

加村真美としては、演技のお仕事が楽しいので演技のお仕事にもっと挑戦していきたいですね。『鉄神ガンライザー』としては、敵を増やして、もっともっとレベルアップして、劇場版を目指します! 岩手の魅力がいっぱい詰まっている『鉄神ガンライザーNEO』を見ていただいて、少しでも岩手に興味を持っていただけたらうれしいです。

■プロフィール
加村真美
1993年1月12日生まれ。岩手県出身。岩手美少女図鑑から派生した岩手のご当地アイドルユニット「chairmans」(チャーマンズ)のリーダー。2014年5月に開催された「第1回全日本アイドル選手権」では、日本ツインテール協会会長の古谷完氏から日本ツインテール特別賞を受賞。最近では、かわいい女の子の"リアルな寝起き姿"をテーマにした写真集『寝起き女子』(宝島社)の表紙に起用されたほか、CM出演など活躍の場を広げている。