東武動物公園では1月25日、ホワイトタイガーの赤ちゃん4頭が誕生した。

東武動物公園で、ホワイトタイガーの赤ちゃん誕生 ※2月8日撮影

ホワイトタイガーの4つ子ちゃん、順調に成長中

ホワイトタイガーは、インドに生息するベンガルトラの白変種で、体毛は白色もしくはクリーム色に黒の縞模様。全世界でも約250頭、国内には35頭ほどしかいない希少種となる。

赤ちゃんは1月25日の23時頃、誕生。同園では、一昨年に続き2度目の誕生となる。生後の発育が順調にいけば、4月頃には、公開できる予定だという。

4頭揃って記念撮影 ※2月8日撮影

少し大きくなったかな? ※2月11日撮影

メスのホワイトタイガー「カーラ」に、発情が見られたのが昨年の10月13日。担当飼育係が、その変化にすぐさま気づき、オスのホワイトタイガー「ロッキー」との繁殖に臨んだ。

ホワイトタイガー(トラ)は、単独行動する動物のため、普段は一緒にすることはできないが、発情期に限っては、お互いを求め合うため、同居することが可能となる。トラの発情周期は、約45日に1回訪れ、それが無くなると妊娠の可能性が高くなるとのこと。カーラも、前回の発情から2カ月経った12月13日以降、発情が見られなかったため、妊娠に期待し見守っていたという。

そして1月25日、だいぶお腹が大きくなったカーラに、いつもと違う行動(局部を気にする)が見られた。「これは、もしや産まれるのでは!?」との予想は的中し、その日の夜に元気な赤ちゃんが誕生した。23時頃、1頭を出産するとその後次々に産まれ、最終的には前回同様の4頭になった。

生後から1週間が経った2月1日に、1回目の健康診断を実施。健康診断では、体重測定や触診のほか、性別の確認を行った。体重は1,660g、1,610g、1,580g、1,350g、触診の結果も異常はなかった。また性別と頭数は、2013年同様、オス3頭のメス1頭だった。

赤ちゃんたちはまだ小さいため、もう少しだけ、お母さんと寝部屋で過ごすそう。スクスク成長する姿を少しでも観覧してもらうため、同園では2月7日より一般公開前まで、寝部屋の様子をLIVE(生放送)で見ることができる「モニター展示」を開始。赤ちゃんたちがもぞもぞと動き、お母さんのお乳を飲む様子などを、ホワイトタイガー舎前に設置されたテレビモニターで見ることができる。なお、動物の体調などによっては放送を中止する場合がある。

同園の所在地は、埼玉県南埼玉郡宮代町大字須賀110。