南海電気鉄道はこのほど、高野山開創1,200年に合わせ、高野山への旅客誘致と鉄道利用促進を目的に、特別デザインを施した特急「こうや」3編成を難波~極楽橋間で運行すると発表した。

特急「こうや」高野山開創1,200年特別仕様3編成イメージ(上から「赤こうや」「黒こうや」「紫こうや」)

特急「こうや」高野山開創1,200年特別仕様と銘打って運行されるこれらの特急列車は、日本古来の蒔絵にならい、ダークでつややかな地色に、金色のあでやかな装飾を施した外装デザインに。高野山の四季をテーマとした絵柄を、4両連続で1枚の絵になるように描く。地色は各編成ごとに赤・黒・紫と3色に分け、それぞれ「赤こうや」「黒こうや」「紫こうや」と名づける。

「赤こうや」(30000系30001編成)は高野山の根本大塔や大門の色をイメージし、古くから漆器や調度品に使われてきた朱塗りの色をベースにした外観に。「黒こうや」(31000系31001編成)は黒色のボディに金色を散らし、高野山の深い歴史と自然を映し出すキャンバスに見立てた。「紫こうや」(30000系30003編成)では、高僧のまとう袈裟や高野山に張り巡らされている五色幕に用いられる紫色を基調色とし、けんらんさと神秘性を表現する。各編成とも座席のヘッドカバーも特別デザインとし、客室通路にも3編成それぞれの外装に合わせたデザインを施す。

運行開始日は、「赤こうや」が3月1日、「黒こうや」が3月4日、「紫こうや」は3月23日。運行終了日は未定だが、2016年2月までに順次運行終了するとのこと。