エアバス(本社: 仏トゥールーズは1月30日、ANAホールディングス(以下、ANA)がA321を7機(シャークレット付きのA321従来型が4機と、新型エンジンを搭載したA321neoが3機)追加発注することを発表した。ANAは2014年7月にも30機(A320neoを7機、A321neoを23機)を確定発注している。

A320neo初号機の引き渡しは第4四半期を予定

今回、ANAが7機を追加発注したことにより、同社がすでに発注済みの30機と合わせ、合計37機が現在ANAで運航中の機材と入れ替えられる。シャークレット付きのA321を運航するのも、A321neoを運航するのも、日本ではANAが初めてとなる。

エアバスのジョン・リーヒー顧客担当最高業務責任者(COO)は、「ANAのような優れたエアラインがあらためてA320ファミリーを選択されたことを非常にうれしく思います。単通路型機の中で最も快適な客室空間と優れた運航性能を提供するA321は、ANAのオペレーションに最適な機材となるでしょう」と語った。

最先端の客室設計を取り入れたA321は座席幅が広く、乗客一人ひとりの快適性が高い設計になっている。また、A320ファミリーの4機種は操縦方式が共通化されているため、運航上における柔軟性も高い。単通型機として人気の高いA320ファミリーは、これまでに1万1,500機以上の受注を獲得し、400社以上の顧客に約6,400機が引き渡された。このクラスで最も広い胴体幅を持つA320ファミリーの1座席の幅は、エコノミークラスでも標準で18インチと広い。

A320neoは2014年9月に初飛行に成功。現在は約3,000時間におよぶ飛行テストを行っている。初号機の引き渡しは2015年第4四半期を予定。なお、ANAが始めてエアバス機を発注したのは1987年で、この時A320を10機発注し、1995年にはA321を7機発注したという。