2015年2月5日より毎週日曜朝7:30の"ニチアサ"枠で放送がスタートする『手裏剣戦隊ニンニンジャー』

2015年で生誕40周年を迎える人気特撮TVドラマ「スーパー戦隊」シリーズの最新作となる『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の制作発表会が24日、東京ドーム・プリズムホールで行われた。

スーパー戦隊シリーズの第1作となる『秘密戦隊ゴレンジャー』は、1975年4月5日より放送が始まった。それまで基本的に単独で戦っていた変身ヒーローの世界に、「チームワークで戦う集団ヒーロー」というコンセプトを本格的に導入した『ゴレンジャー』は、アカレンジャー、アオレンジャー、キレンジャー、モモレンジャー、ミドレンジャーというシンプルなネーミングどおりの明確な色分けで、それぞれ強烈な個性を発揮。悪の黒十字軍が送り出すユニークな「仮面怪人」と兵士ゾルダーたちを迎え撃つゴレンジャーの戦闘シーンには、まるでサッカーやフットボールを思わせるスポーティな陽気さ、爽快感があった。他にも、メカニック特撮の魅力、スパイアクションをベースにしたストーリーの面白さなど、さまざまな要素が子どもたちに受けて『ゴレンジャー』は大ヒット。約2年間の長期放送を成し遂げた。

その後『ジャッカー電撃隊』(1977年)を経て、『バトルフィーバーJ』(1979年)『電子戦隊デンジマン』(1980年)と続き、5作目となる『太陽戦隊サンバルカン』(1981年)の頃より、各作品をまとめる総称として「スーパー戦隊」という言葉が使われ始めた。スーパー戦隊シリーズは、本作『ニンニンジャー』で第39作を数えることに至ったが、『ゴレンジャー』が持つ「明るく楽しい」集団ヒーローといったコンセプトはすべての作品に脈々と受け継がれており、いつの時代にも子供たちの憧れの存在となりえている。『ニンニンジャー』では、ヒーローのネーミングに従来多く見られた「レッド、ブルー……」という英語ではなく『ゴレンジャー』以来となる日本語を採用。アカニンジャー、アオニンジャー、キニンジャー、シロニンジャー、モモニンジャーとなった。

さらに、「忍者」というヒーローコンセプトは第18作『忍者戦隊カクレンジャー』(1994年)、第26作『忍風戦隊ハリケンジャー』(2001年)以来、14年ぶり3度目となる。『カクレンジャー』は戦国時代に活躍した忍者の子孫が、現代に目覚めた妖怪たちと妖怪大魔王を封印するため戦う物語、『ハリケンジャー』は忍者学校「忍風館」で忍法を学んだ3人の若者が、宇宙忍群ジャカンジャの手練どもに戦いを挑む物語と、同じ「忍者」モチーフでも正義側、悪側のキャラクター構成やストーリー展開が大きく異なっていた。同様に『ニンニンジャー』でも、先の二作とは大きく印象の異なる、2015年の最新戦隊ならではの趣向が凝らされているという。

テレビ朝日の井上千尋プロデューサーは、スーパー戦隊が40年もの長きにわたって子供たちの心をつかみ続けていることに対し、常に「明るく・楽しく・激しい」作品作りを続けてきたからだと分析。その精神を受け継いだ『ニンニンジャー』のセールスポイントとして、3つの要素を挙げている。まず1つ目は「開き直りがすごい」。今回のニンニンジャーたちは、従来の忍者のように「忍ぶ・隠れる」ことをせず、堂々とはばかることなく忍者をやっているという。「このすがすがしいまでの突破力が、現代の閉塞感を打ち破るヒーロー像になる」と自信をのぞかせている。

さらに、ニンニンジャーが変身する際の「ニンニンニン……」という音声、「ワッショイ、ニンジャ!」といった巨大ロボ・シュリケンジンの召喚音、さらには熱きオープニング曲「さぁ行け!ニンニンジャー」、祭囃子を思わせる陽気なエンディング曲「なんじゃモンじゃ!ニンジャ祭り!」など、一度聴いたら忘れられない「音」が作品の随所にちりばめられているという。

2つ目のポイントは「対象年齢が無限大」。スーパー戦隊は子どもの番組じゃないの? と思われる向きに対し、若い5人のヒーローとともに祖父・伊賀崎好天(演:笹野高史)、そしてアカニンジャー、シロニンジャーの父親・伊賀崎旋風(演:矢柴俊博)という三世代キャラクターを設定し、子供たちだけでなく親たちの世代も共感できるストーリーを展開することで、家族そろって楽しんでほしいとアピールしている。

そして3つ目のポイントは「テコ入れがすごい」。それはつまり、毎回「テコ入れ」するという心意気でストーリーを作り、視聴者をあっと驚かせるようなサプライズを、毎回入れるつもりで制作に臨むという。井上プロデューサーは「メインライターを務める下山健人さんがすべてを出し切って、毎回テコ入れレベルの熱量がこもっています」と熱弁。ちなみに『ゴレンジャー』の第1話放送開始日でもある4月5日放送回では、スーパー戦隊誕生40周年を祝ったサプライズを用意しているという。子供たちもオールドファンも胸が熱くなるようなゲスト出演者が登場するらしいので、長年の「スーパー戦隊」ファンとしては4月放送回に期待が大きくふくらむところである。

続いて、東映の武部直美プロデューサーからは、本作のキャッチフレーズである「忍びなれども忍ばない」を挙げ、ハリウッド映画に観られるような「面白いことは何でも突っ込んでしまおう」といった貧欲な忍者像を打ち出していることを強調。そして「スーパー戦隊」の持ち味といえるアクションについては「実際に、人間の身体でどこまでの動きができるかに挑戦するかのようなアクロバット・アクションにこだわっていきたい」と、ワイヤーワークだけではなく、なるだけ生身の動きを見せるような迫力のある「新しい忍者アクション」を作り上げると意欲を示した。

会場に展示されていた今後展開される玩具商品

そしてこちらも「スーパー戦隊」に欠かせない要素である「特撮」について。今回の巨大ロボ・シュリケンジンは人型ロボット、竜(ドラゴン)、車(ダンプ)、動物(犬)、列車と、これまでシリーズを背負ってきた5つのモチーフが合体して完成する。第14作『地球戦隊ファイブマン』(1990年)以降、シリーズで特撮監督を務めている佛田洋(特撮研究所)の「これまでいろいろなモチーフをやってきたので、全部入れられないかな」という言葉を受け、今までのモチーフを結集させてみたと語る武部プロデューサーは、「佛田監督の25年分のノウハウを結集して作った特撮。ロボの動かし方にもさまざまな工夫がありますので、注目してほしい」とアピール。また「人型ロボットは武道、犬は"可愛い"文化、車や列車は優れた技術力。そしてドラゴンは西洋文化を取り入れるといった、日本文化の良さ=クールジャパンの思いを盛り込んでいます」と、各メカニックに込めた思いを語った。

『手裏剣戦隊ニンニンジャー』は、2月15日朝7:30より放送開始。

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