歌手のジェロが自身初の作詞に挑み、英語詞でつづったラブソング「Break My Heart」が、24日から配信スタートする。
同曲は、別れた恋人に対する思いをつづったラブソング。普段は演歌を歌っているジェロだが、今回はR&Bの楽曲に挑戦した。自身初の作詞について、「さすがに日本語で詞を書くのは難しいと思って、英語で歌詞を考えることにしました」と英語にした経緯を説明。「そうしたら、思っていた以上にスムーズに書くことができましたね」と手応えを感じている。
きっかけは、ジェロがレギュラーを務めているFMヨコハマのラジオ番組『BREAK IT DOWN』(毎週日曜22:30~23:00)で、共演の音楽プロデューサー・Dickey氏とR&B制作企画で意気投合したこと。そこから楽曲作りへ発展し、Dickey氏がR&Bバラードを作曲した。「Dickeyさんの曲を聴いてからストーリーをイメージしていきました」と語るジェロ。「フレーズを思いついた時にすぐメモしておいて、パズルのように組み合わせていきました」と作詞のコツを早くも掴んだようだ。
2008年に「史上初の黒人演歌歌手」として「海雪」でデビューしたジェロは、その年の新人賞を総ナメし、紅白歌合戦に出場した。以来、演歌歌手として活動しているジェロだが、音楽的ルーツにはR&Bの存在も外せない。幼少時、日本人である祖母の影響を受けて好きになった演歌。それと同時に、地元のピッツバーグで自然にR&Bに触れながら育った。以前からルーサー・ヴァンドロスなどR&B系のアーティストたちを尊敬し、毎年のコンサートでも60~70年代のR&Bアーティストの楽曲をカバーで披露している。
今年5月には、アメリカ・ニューヨークのセントラルパークで行われた「Japan Day」のステージで、史上初となる演歌を歌唱。来年1月には、ブロードウェイ・ミュージカル「メンフィス」の日本公演にも出演するなど、活動の場を広げている。