厚生労働省はこのほど、2013年11月に実施した「国民健康・栄養調査」の結果を公表した。同調査は、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料として、国民の身体の状況、栄養摂取量及び生活習慣の状況を明らかにするため毎年実施している。2013年は重点項目として、さまざまな基準の策定に関わる実態を把握したという。
2013年の「国民生活基礎調査」において設定された単位区から無作為抽出した300単位区内の5,204世帯を対象として実施し、有効回答が得られた3,493世帯について集計した。
1回30分以上の運動を週2回以上実施し1年以上継続している者を「運動習慣のある者」を定義し、その割合を調べたところ、男性が33.8%、女性が27.2%となった。年齢階級別にみると、その割合は男女ともに30歳代が最も低いことがわかった。
男性の歩数の平均値は、7,099歩であり、10年間で減少傾向に。一方で女性の歩数の平均値は6,249歩であり、10年間で変化が見られなかった。
日常生活で体を動かすことを「実行していて、十分に習慣化している」者の割合は、男女ともに3割を超えており、平成18年に比べて増加していることがわかった。年齢階級別にみると、男性では70歳以上、女性では60歳代が最も高く、それぞれ44.9%、43.1%となった。一方で「実行していないし、実行しようとも考えていない」者の割合は、男性では30歳代、女性では20歳代が最も高く、それぞれ13.4%、12.6%となった。
座ったり寝転がったりして過ごす時間(身体不活動の状況)が、「1日に10時間以上ある」者の割合は、平日では男性が25.8%、女性が20.3%、休日では男性が27.6%、女性が21.4%となった。年齢階級別に割合をみると、男性では平日は50歳代、休日は30歳代が最も高く、女性では平日、休日ともに20歳代が最も高い結果となった。
睡眠の質の状況について、過去1カ月の間に週3回以上あったことを聞いたところ、男女とも「日中、眠気を感じた」と回答した者の割合が最も高く、男性が37.7%、女性が43.0%となった。そのほかの項目では、「睡眠時間が足りなかった」と回答した者の割合が、男性では30歳代、女性では20歳代および40歳代でそれぞれ約4割を占めた。