寒さが増すとともに、天気予報で「乾燥注意報」が発表される日が増えてきた。ただでさえ空気が乾燥しているうえに、暖房を使うことでカラカラになってしまうばかり。こんなときは肌だけではなく、目の保湿にも気を配りたいところ。 そこでマイナビニュースでは、ドライアイの症状に悩まされている読者300名に対してその対策法を調査した。さらに「目のプロ」が正しいドライアイ対策を伝授! あなたのドライアイ対策は大丈夫?

ドライアイ=目薬は間違い!?

アンケートによると、普段ドライアイ対策をしている人は55.5%(165人)。具体的にどのような対策をしているか尋ねたところ、「ドライアイサプリを摂取(7.0%)」、「目のつぼを刺激する(7.0%)」なども挙げられたが、半数以上の人が「目薬の利用(53.7%)」と回答した。いつでもどこでも手軽にできる対策として、目薬が重宝されているようだ。

しかしながら、ドライアイ対策をする中で起こった事件、事故を尋ねたところ、目薬にまつわるトラブルが続出! 目にしみる、メイクが落ちる、涙目になってしまうなどの経験が多数寄せられた。その一部を紹介しよう。

●痛みなどの症状が……
・「目薬がしみ過ぎて、しばしばした目のままお客様の対応をしてしまい、あやしまれた」(31歳男性/団体・公益法人・官公庁/専門職)
・「冷蔵庫で目薬を冷やしてから使ったらいつもより染みて激痛だった」(25歳男性/農林・水産/技術職)
・「寝る前に目薬をさして寝たら、朝起きたら目やにでまぶたがくっついてて、目が開けられなかった」(42歳男性/自動車関連/技術職) ●残念な報告も
・「つい忘れて出先で買うので、使いかけの目薬だらけになってしまう」(38歳女性/建設・土木/医務系専門職)
・「目薬が垂れてマスカラが黒く流れてるのに気づかずにそのまま仕事をしていた」(27歳女性/金融・証券/事務系専門職)


中には
・「コンタクトが入れられなくなった。眼科に行ったらこれじゃ処方できないと……。ドライアイなんて気にし過ぎな人だけだと思ってたのに……」(28歳女性/その他)
という意見も。

このようにドライアイは誰でもなりうるものであり、だからこそ悩まされている人が多い様子がうかがえた。

目薬よりも●●がオススメ!

笑顔が素敵な今野さんはドライアイ対策のエキスパート

目薬は手軽にできるドライアイ対策ではあるが、前述の通り痛みなどに悩んでいる人は多い。この対策は本当に正しいのだろうか。その疑問を解消するべく、「目のプロ」であるベストメガネコンタクト広報担当・今野雅子さんに話をうかがった。

――ドライアイ対策のために目薬を使ってトラブルに悩まされる人が多いようですが、これは間違った方法なのでしょうか?

今野さん:「とくにコンタクトレンズを使用している人で、目薬を併用している人は多いのではないでしょうか。間違いではありませんが、目薬を多用しすぎると、涙の分泌量の減少という問題にもつながりかねないので注意が必要です。

ドライアイの症状が重い人は、目が乾く、ゴロゴロするなどといった不快感でコンタクトレンズを装用できないというケースもあります。普段から正しいドライアイ対策をしておくことが大切ですね」

――どのような対策が有効なのでしょうか?

今野さん:「適切な目薬の使用は有効です。ただ、コンタクトレンズを使用した状態では、どうしても裸眼の状態に比べて効果が薄れてしまいます。そこで、コンタクトレンズを使用する場合は、『装着液』を使用したドライアイ対策をおすすめします」

――「装着液」とはどのようなものですか?

今野さん:「装着液は、コンタクトレンズを装着する前に、コンタクトレンズの上に液を垂らして使用するもの。目とレンズの間にとどまって、クッションのような役割を果たしてくれます。長時間のコンタクトレンズ装用でも、乾きやゴロゴロするといった不快感を軽減してくれるので効果的です。目薬でのドライアイ対策に満足していない人は、是非試しいただきたいですね」

――ありがとうございました。

ドライアイといえば目薬を使えばいいと思いがちだが、症状によってケアの方法が異なるようだ。自己流で解決しようとするのではなく、専門家の治療やアドバイスを受けることがドライアイを改善する近道といえる。痛みがひどいときには眼科検診を受けてはいかがだろうか。