俳優の川平慈英が、7日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ボクらの時代』(毎週日曜7:00~7:30)に出演し、「いいんです!」の苦悩を明かした。

「いいんです!」の苦悩を明かした川平慈英

川平は、上智大学在学中にミュージカル俳優としてデビューし、1993年にテレビ朝日系報道番組『ニュースステーション』のサッカー担当キャスターに抜てきされたことでブレイクした。俳優業だけでなく、ナレーターや声優などさまざまな分野で活躍。来年1月7日からは東京・銀座の博品館劇場で上演される舞台『Shoes On!』を控えている。

「僕のターニングポイントは『ニュースステーション』です」と断言する川平。役者で成功することを夢見ていたことから「最初は出たくなかった」と抵抗もあったようだが、兄でフリーキャスターのジョン・カビラからの「やった方がいい」という一声で出演することを決意した。

放送の翌日、東京・五反田駅前の陸橋で通行人から「サッカーの人! 見ましたよ!」と話しかけられ、「これか!」とテレビの力を実感。その後、『ASAYAN』(テレビ東京系)のナレーションやフランスワールドカップでの決まり文句「いいんです!」が有名となった。

この「いいんです!」も街中で求められることが多く、気さくに応じていた川平だが、心の中では「役者で売れたい」「アクターなんですよ」。それでも、声を掛けてくれる視聴者はありがたい存在だったことから、「ちょっと変な4~5年でした」と葛藤の日々を送っていたことを打ち明けた。