サンスターはこのほど、「世界のオーラルケア・歯周病事情に関する調査」の結果を発表した。同調査は、オーラルケア先進国である6カ国(日本、アメリカ、ドイツ、オーストラリア、イギリス、スウェーデン)の20~69歳の男女2,280人を対象に、9月2日から17日にかけてインターネットを通じて行ったもの。

「歯周病の認知度」

「自分が歯周病だと思うか」

「歯周病を知っているか」を聞いたところ、日本は97.9%の人が認知しており、6カ国の中で最高の結果となった。続いて2位のドイツは95.8%、3位のアメリカは83.7%だった。一方で、「自分が歯周病だと思うか」という質問に対して「歯周病ではなく今後もならないと思う」と回答した人が日本はわずか17.1%だった。認知度が2位のドイツは49.5%、3位のアメリカは60.0%だったのに対し、大きく差が出る結果となった。

「自身の『歯』に対する考え方"歯のケアに時間やお金をかけたくない"」

自分自身の「歯」に対する考え方を聞いたところ、「歯のケアに時間やお金をかけたくない」と回答した人が日本は30.0%で、6カ国中最も多い結果となった。

「普段使っているハブラシの価格」

「普段使っているハブラシの平均価格」

普段使っているハブラシの価格を聞いたところ、日本は6カ国の中でハブラシにかける費用が最も低いという結果となった。また、日本でのハブラシの購入価格は、1本平均233円だった。

「各シーンごとに歯みがきに使用しているアイテム」(左から:朝・昼・夜)

朝・昼・夜の各シーンで歯みがきに使用しているアイテムを聞いたところ、いずれのシーンでも「ハブラシ」の使用率は95.0%を超えているものの、そのほかのアイテムの使用率は他国と比べて低いという結果になった。中でも「デンタルリンス」や「マウスウォッシュ」の使用率は著しく低かった。また、各シーンでハミガキ粉の使用率が75.0%を下回るのは日本だけとなった。

「1日3回歯みがきをした人」

「1日歯みがきをしなかった人」

「2つの画像に対する日本の反応」

1日3回歯みがきをした人と1日歯みがきをしなかった人の歯周病菌画像を見比べた感想を聞いたところ、日本は「とても怖い/まあ怖い」と回答した人が88.2%にも及んだ。

「『感染症』に対する恐怖感」

「『歯周病=感染症』であることの認知」

「感染症」に対する恐怖感を聞いたところ、日本は93.9%が「とても怖い/まあ怖い」と回答し、他国を大きく引き離した。一方で、「歯周病は感染症だと思うか」という問いに対しては、日本は「接触感染だと思う」と答えた人が25.0%という結果に。現在、歯周病の感染経路は思春期以降の唾液感染であると推測されている。日本人は歯周病の意識は高いものの、正しく理解している人は全体の1/4だということが判明した。