笑顔を浮かべたときにこぼれた歯が真っ白だったら、その人の印象はグッと上がるだろう。そんな白い歯を得るための天敵となるのが「ステイン」と呼ばれる歯の着色汚れ。ステインはふだんの食事をしているだけで付着していくものだが、効率よく落とすにはどうすればいいのか。ライオンのオーラルケアマイスター・平野正徳さんと河村有美子さんにうかがってみた。

ライオンのオーラルケアマイスター・平野正徳さん(左)と河村有美子さん。白い歯が美しい

着色汚れを防ぐには

歯が汚れる原因は複数あるが、見た目に気になるステインはその代表格でコーヒーや紅茶、赤ワインなどの嗜好(しこう)品はステインが付きやすい。では、ステインを歯に付着させないようにするにはどんな心がけが大切なのだろうか。

「基本は歯みがきですね。付いた汚れは必ずその日のうちに取りましょう。汚れは時間がたつほど取りにくくなっていきます。また、その際には美白用の歯みがき剤を使うことを心がけましょう。美白用の歯みがき剤を使用するか否かで、汚れの取れ具合が大きく変わります。理想は食後にていねいに歯をみがくこと。それができない場合は、着色しやすい食品を食べた後、水で口をすすぐだけでもずいぶん違ってきます」(平野さん)。

ライオンから販売されている歯みがき関連商材

ホワイトニングは歯を白くできるが、まずは歯のクリーニング

歯科医院でも「歯垢・歯石除去」や「着色を取りたい」ということを伝えれば、汚れを取ってくれる。ところでここ数年、「ホワイトニング」という言葉が一般化してきたように感じるが、その実態はどういうものなのだろうか。

「ホワイトニングとは歯を漂白することで、歯科医院での処置が必要となります。美白用の歯みがき剤でのケアや歯科医院におけるクリーニング(歯石除去等)は、歯本来の色を保つまたは戻すことですが、ホワイトニングは歯の明度を上げることにより、歯を白くする方法です」(河村さん)。

まずは、美白用の歯みがき剤を使った日々の歯みがきで、ステインの付着を防ぐことが大切。それでも付着してしまった気になるステインがある人は、歯科医院でクリーニングすれば、本来の歯の白さを取り戻すことができる。それでも歯の汚れが気になるようだったら、歯科医に相談してみてはいかがろうか。

文・船山壮太(verb)

取材協力 / ライオン オーラルケアマイスター:平野正徳、河村有美子

人々の快適な暮らしをサポートするライオン快適生活研究所にて、オーラルケアの情報を発信中