女優の吹石一恵と俳優の青木崇高が14日、都内で行われた、TBS系新ドラマ『ママとパパが生きる理由。』の舞台あいさつに登場し、作品への思いを語った。

TBS系新ドラマ『ママとパパが生きる理由。』の舞台挨拶で登壇した(左から)青木崇高、渡邉このみ、五十嵐陽向、吹石一恵

TBSドラマ初主演となる吹石は、「原作を読んで、こんな魅力的な女性はぜひやりたいと思った」とあいさつ。「最後まで諦めなかった姿勢を大事に作品に向き合っている」と役柄に対する思いを話した。この日は吹石と青木演じる吉岡夫婦の長女・亜衣役の渡邉このみ、長男の由宇役の五十嵐陽向も登壇した。作品と同様に、舞台上でも仲良く会話し、自然な"家族"となっていた四人だが、吹石は「現場でも撮影じゃないところでも4人でいることが普通になっています」と明かす。青木も「ごく自然な(家族の)形になっている」と4人の関係性を説明した。

さらに、本作では、家族の絆が描かれていることから、「結婚したくなったのではないか」と記者から聞かれた吹石は、「今はこの家族が最高だと思うので、この家族以外は考えていないです」と作品世界に没頭していることをアピールした。また、本作が放送される木曜21時は、米倉涼子主演のテレビ朝日系ドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子』が高視聴率をたたき出して話題を呼んでいる。裏番組が好評なことに対しての不安を聞かれると、吹石は「あまり意識してもしようがないと思ってます。私たちには私たちの色とかカラーがあるんで」と答えるにとどめた。一方の青木は、「大門さんに出てもらって、治してもらえればいいなと思います」と切り返して会場を笑わせていた。

本作は、夫婦でガンになり、余命宣告を受けた芽生の『私、乳がん。夫、肺がん。39歳、夫婦で余命宣告。』(大和出版)を原案に、命と家族の大切さを伝える物語。著者である芽生ががんになった2012年から闘病や家族のことについて書き綴ったブログが話題となり、その内容をまとめたのが原案となった本書だ。過酷な状況の仲でも命をあきらめない姿勢と家族への愛に満ちた言葉が綴られ、読者に深い感動を与えた。ドラマでは、母親からの目線だけでなく、父親、そして子供たちからの目線も大切に家族の姿を描いていく。

ドラマ『ママとパパが生きる理由。』は、11月20日(毎週木曜21:00~21:54)よりTBS系で放送スタート。